日々のかけら

前回書いてから2ヶ月ほど空いてしまったので、何か最近のことでも取りとめなく書いておきたい。◆できればこれが最後のフィギュアになるかなと思いつつ、綾波レイ・ロングヘアバージョンのフィギュアを買った。髪だけでなくて手足も長くなってしまって、それ…

物語シリーズの物語

・あにもに「傷物達を抱きしめて──映画『傷物語』とアニメーションの政治性」・『もにラジ』第3回「『傷物語』と現代日本の傷痕」 『傷物語』のアニメは他の物語シリーズのDVDと一緒に1年ちょっと前に買い集めていたけど、まずはテレビシリーズの方を観てか…

ユメミルクスリ (65)

ずっと前から少し気にはなっていた作品だけど、「面倒くさい感情に巻き込まれそうだな」と先送りにしているうちに15年以上が過ぎていた。その間に僕の生活もだいぶ変わってしまって、今では大好物のはずの逃避行のテーマで呼び起こされる感情も懐かしさが先…

劇場アニメ雑感:『リズと青い鳥』のことなど

『負荷領域のデジャヴ』、オカリンと牧瀬氏のラブストーリーだったなあ。90分という限られた時間できれいにまとまっていて、この二人がお似合いの二人だということを改めて認識した。オカリンは本編とゼロでさんざん苦しんだ姿を見せていたので、この作品で…

夏色キセキ

監督が「王道」的な物語にすると言っていて、確かに王道という言葉でイメージできるようなバランスの取れたいい話になっているのだけど、もちろんそれだけではなくて、なんというか仲良し4人組の女の子たちが共有する濃密な空気みたいなものが満ちていて、そ…

アニメと記憶の考古学

17年ぶりくらいに最終兵器彼女を読み返した。たぶん前に読んだのはエロゲーを始めたか始めないかの頃くらいで、キスやエッチの描写がまだ物珍しくてドキドキしたことを覚えているが、話はだいぶ忘れてしまっており、細かい部分などをあれこれ楽しみながら再…

小鳥猊下『高天原勃津矢』

小説「高天原勃津矢(2006年)」|小鳥猊下|note この小説でぼろくそに批判されている「おたく」に少なからず当てはまるところがあると思っているところがある自分が何を感想として書いたらよいのか分からないし、批判されている当人が絶賛しても「お前本当…

博『明日ちゃんのセーラー服』

アニメが毎週素晴らしくて、最終回を前に原作マンガを9巻まで全部買って読んでしまった。そのせいか、アニメ最終回の後夜祭のエピソードはいまいち盛り上がらなかった印象だった。ほとんど明日ちゃんが踊っているだけのエピソードなので、アニメで盛り上げる…

瞬旭のティルヒア (55)

dawnをロシア語にするとザリャーで、夜明けの意味の他に黄昏の意味もあって、金色に輝く空では終わりの予感と始まりの予感は混ざり合っている。スチパンシリーズの黄昏を感じると同時に、幕末の時代の夜明けの雰囲気も感じた作品だった。 黄雷のガクトゥーン…

Quartett! (70)

ドイツだかオーストリアだかの音楽院を舞台に、水彩のラフ画風のやわらかい絵とクラシックなBGM、マンガ風のコマ割りや吹き出しによる画面構成で、エロゲーとしてはとても珍しい作品だ。いまさらながら大槍葦人作品は初プレイで、もちろん以前から絵を目にし…

Steins;Gate Zero (75)

攻略順があまりよくなかったようで(最後の「交差座標のスターダスト」の前がかがりエンドと真帆エンドになってしまった)、しりすぼみ感のある終わり方になってしまったのだが気を取り直していこう。 アニメ版を見てたのでだいたいの流れや雰囲気は覚えてい…

Steins;Gate(75)

自分が秋葉原によく通っていたのは2004~08年くらいで、その後もたまに顔を出したりしているが、2010年以降は会社の近くのソフマップでエロゲーを買うようになり、頻度は減った。その会社の近くのソフマップやその他のエロゲーショップも2010年代後半には規…

水族館と幻視

また『白い砂のアクアトープ』をみて、昨日は久しぶりに江の島までドライブして水族館に行ってきた。八景島の水族館でコラボイベントをやっていたらしいのだけど(ついでに今日みた『先輩がうざい後輩の話』でも八景島水族館らしい場所でデートするエピソー…

奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を』

夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く作者:奈倉有里イースト・プレスAmazon ロシア文学研究者の青春の書だ。かなりあけすけな本であり、あけすけに書いてもきれいにまとまるのは著者の人柄なのだろう。僕が昔夢見ていたような生き方――ロシアの大学…

アイドルと視線(アニメ雑感)

最近は家族が家にいないこともあって、アニメ視聴のペースが維持されている。それにしてもアイドルものが増えたと思う。僕が主に観ているプラットフォーム(ニコニコ動画の無料配信)で増えたというだけなのかもしれないが、アイドルものの面白い作品が増え…

アマカノ Second Season (70)

終わるまで8ヶ月くらいかかったか。抜きゲーは基本的に時間がかかるので当然だし、いちいちメモを取りながらやるような作品でもないので仕方ないが、初めの雪静ルートで一番言葉にしたかったことはだいたいしたので、後は性欲の波に合わせて消化していくだけ…

麻枝准『猫狩り族の長』

猫狩り族の長作者:麻枝 准講談社Amazon 作者が本書刊行記念の寄稿で自ら語ったところによれば、今回は小説の書き方みたいなハウツー本を読んで編集者にもガンガン赤を入れてもらっていいものができた、しかも今まで書かなかったことをいろいろとさらけ出した…

流れ

忍じゃりばんばん物語【にんじゃりばんばん×物語シリーズ】(修正版) 今日は週一の買い出しにいったら業務スーパーで「にんじゃりばんばん」が流れていて、久々に化物語のMADを思い出して懐かしくなった。調べてみたら化物語シリーズはまだ続いていた。僕は…

シン・エヴァンゲリオン感想 補補遺

承前。 amboyuyaさんの「バカ映画としてのシン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇と洗脳の終わり」という感想とその続きを興味深く読んだ。これほどクリアにシンエヴァのダメなところ指摘していながら、なぜか最後に庵野監督に謝って作品を全肯定してしまう。確かに…

シン・エヴァンゲリオン感想補遺

承前。 プリンターのインクが切れたので取り換えたり試し刷りしたりクリーニングしたりしているうちに、廃インク云々の表示が出て印刷できなくなってしまい、色々調べた末にアマゾンで1000円のリセットソフトを購入したら5分で直って安堵した。心配していた…

エヴァは終わってない(シン・エヴァンゲリオン感想)

エヴァが終わった。終わったといってもいろいろニュアンスはあるだろうが、もう物語が完結して続きがなくなったという意味では終わった。今日ははじめから終わりを見届けるために映画館に足を運んだわけで、自分の中では終わらせたくなかったし、今でも終わ…

燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん (角川スニーカー文庫)作者:燦々SUN発売日: 2021/02/27メディア: 文庫 いわゆるなろう作家によるなろう小説的な作品ということで、文章の質は低いしロシアネタもところどころ違和感があるけど、女の子をかわい…

上坂すみれさんの声と杏子御津さんの声

初めてエロゲーを買ってしまった時、初めてアトリエかぐやのゲームを買ってしまった時、初めてフィギュアを買ってしまった時、初めて抱き枕カバーを買ってしまった時……。順番に並べるとだんだん下降しているような、あるいは上昇しているような感じがするが…

アマカノ Second Season 雪静

芸術評論は詳しくないのでとんちんかんな思いつきかもしれないが、絵画と彫刻、あるいは二次元と三次元の大きな違いというのは、奥行きや立体感の有無だけでなく、フレームの有無だと思う。一般に彫刻は絵画のようにフレームに守られて安定した視点から鑑賞…

『天気の子』

テレビ放映の録画を見た。せっかくなので何か感想を書いておきたいのだけど難しい。一番難しいのは、ストーリーやキャラクターの好悪というよりは、美術面のディレクションというか詩学のようなものだと思う。新宿を中心とする東京の風景があまりに写実的過…

『神様になった日』

作品としての品質の問題はいろいろあるが置いておいて(ひなとの日々はそんなに楽しくなかったように思われるし、「ひと夏の思い出」って他の言い方ないのかよと思うし、Airの後継だとか鬱ゲーやバッドエンドの美学だとかいろいろ言えるのかもしれないが)、…

滝本竜彦『異世界ナンパ』

異世界ナンパ 〜無職ひきこもりのオレがスキルを駆使して猫人間や深宇宙ドラゴンに声をかけてみました〜(滝本竜彦) - カクヨム 165話の発表から1ヶ月以上経っているが、ライブとかあるので一休み中ということらしい。この直近のオークや闇の女神が出てくる…

ランス9 ヘルマン革命 (65)

30年もの歴史があるシリーズの終盤の一作だけやってみてもひどく偏った感想にしかならないと思うが、せっかくなので一応文章を残しておく。確認してみたら合計7周したらしい。完全な作業感覚で進めていた時間が長ったが、苦痛になってもなかなかやめられない…

初音ミクさんのフィギュア

思い立って久々に秋葉原に行ったら、歩行者天国が復活してて賑やかだった。 先日、マルセルさんにPCの相談をしていた中で話題になった「ランスⅨヘルマン帝国」を買った。近年は中古エロゲーショップがどんどんなくなり、ネット通販を使わないなら、わざわざ…

石川博品『ボクは再生数、ボクは死』

ボクは再生数、ボクは死作者:石川 博品発売日: 2020/10/30メディア: Kindle版 FPSもオンラインゲームもVチューバ―も経験ないのでぼんやりとした印象になってしまうのがもったいないけど楽しかった。僕の知っているものでたとえるなら、『アバタールチューナ…