子守りの余白に

子供がいないないばあ・おかあさんといっしょ・みいつけた以外のテレビにも関心向けるようになった(関心を向けるように仕向けた)のが半年くらい前だったか。子供がいなかったら見なかったであろう作品とかを見たので、いちおう記録に残しておこう。●となり…

うたわれ雑談

月初はソシャゲーの月間イベント開始日なので忙しいのだが、今回は諦めていたうたわれのメインアカウントにログインできるようになってしまい、サブとメインの両方でイベントを消化することになって特に大変だった(さらにハチナイもあったのだがその話は今…

ハルカの国 大正決戦編

連休が終わって時間を取りにくくなり、小分けして読んでしまったせいか、全体としては面白かったけど、少し散漫な印象を抱いてしまった。物語としても、これまでの伏線に決着をつけるような展開(ハルカとユキカゼの関係、愛宕という国の危機)や今後の展開の…

ハルカの国 明治決別編・星霜編

明治決別編 最後まで楽しく読ませて頂いたけど、今回は五木がゴールデンカムイにいそうな感じのキャラであり(どっちが先に出たか分からないが)、ユキカゼの戦いや葛藤についてもアクションが多かったせいもあってか、那須きのこ作品でありそうな感じの描写…

ハルカの国 明治越冬編

はじめから終わりまでまったくの隙のないいい話だった。文章が心地よいし、絵もこれまでより洗練されたものになっていた。画面サイズを調整できるようになったこともありがたかった。 キリンの国の綾野郷のパートと対になる物語であり、雪子の国の後にこの作…

雪子の国 (80)

期待していたのはこういう話ではなかったのだけど(いきなり15年後のふくよかな美鈴が出てきてしまったし)、読まされる作品だった。重いし、いわゆる裏日本の暗い話だし、「山の涼しい空気」どころか凍死しそうな寒さの寂しい田舎町の空気だし、正月からこ…

みすずの国、キリンの国 (85)

このブログの記事によく星をつけてくださるすごい方が熱心に紹介していて以前から気になっていたが、先日のヒラヒラヒヒルの感想でもまた推しておられたので、嫁さんが子供を連れて帰省してくれて一人の時間がとれるこの年末年始にようやく手をつけてみるこ…

ヒラヒラヒヒル (80)

先にトゥルーエンドをみてからバッドエンドを回収する形になってしまったので後味があまりよくないのだが、まあ気を取り直して。Steamのパスワードを忘れてしまってめんどくさくなったこともあり、ブラックシープタウンはプレイしていないので、瀬戸口作品は…

ONE.体験版の感想をぐだぐだと

ONE.の体験版をやってみた。 懐かしかった。 はじめの方はなんか一文一文かみしめて読んでしまった。テクストは原作とほぼ同じのように感じたけど、途中から見慣れない文章も出てきた気がする。僕が忘れていただけかもしれない。 「リファイン」というのがどう…

アマカノ Second Season + (80)

(最初に終えた雪静シナリオの感想は残念ながらない。何かメモしていた気がするがなくなってしまったし、幸せの波動に包まれているうちに終わって何も書けないまま次に進んでしまった。前作でかなりねちっこく書いてしまったのでもういいのかもしれないが。…

木緒なち『ぼくたちのリメイク』、石川博品『冬にそむく』

ぼくたちのリメイク12 「おかえりなさい」 (MF文庫J)作者:木緒 なちKADOKAWAAmazon 前にアニメを観て気になっていたシリーズが完結したことに気づいて一気に読んでみた。アニメではOPソングがよかった他には(今回CDを買ってしまった)、地味で暗めけど熱のあ…

うたわれるもの 2&3

ロストフラグの育成がなかなか進まなくてもどかしいので、その間にと思って『偽りの仮面』と『二人の白皇』の無料公開版を読み始めたら面白くて、週末やお盆休みを使って一気に読んでしまった。 両方ともアニメは以前にみていたのだが、特に『偽りの仮面』の…

サクラノ刻 (80)

実況的なだらだらした感想だけになってしまったが、忘れないうちに何か残しておかないと。前作の感想はこちら。 泥棒カササギ 麗華を見つめる静流の物語ということで、報われない思いにうまく落としどころをつけるために芸術作品が嫌味なく使われていて、清…

手の上の永遠

我ながら小市民過ぎて情けないのだが、最近脈絡もなく腕時計が趣味になりつつある。といってもかけられるお金はろくにないので、ヤフオクを見て気に入った腕時計が安いうちに入札しておいて、いずれひっくり返されるまでの間は自分のものになる可能性がある…

うたわれないもの

◆元旦は親が実家に戻り、久々に子供と二人だけの日だった。おやつにミカンを持って、遠くの大きな公園に行って遊ぶなど。途中で神社の前を通ったら長い行列ができていた。まだ言葉を話せず、「こんにちは」すら言えず、友達など一人もおらず、運動神経も発達…

傷物語

『傷物語』をやっと観終えた。いろいろと過剰な作品だった。既にきちんとした考察を読んでしまったので自分にいえることは断片的な感想以上のものではないのだが、一応感想として残しておこう。 シネフィルの人たちの基礎教養であるヌーベルバーグとか1960年…

終のステラ (85)

体験版が出たときに誰かが、田中ロミオがシミルボンで紹介したマッカーシー『ザ・ロード』に雰囲気が似ていると書いていて、確かにシミルボンでべた褒めされていたので読んでみて面白かったのだが、体験版より先の部分まで読んでみると、父親が無垢な子供を…

いまさらのNHKにようこそと牧野由依ボイス

先日、ふと思い出して買ってしまったアニメ『NHKにようこそ!』(2006年)を観始めた。もう15年も前のアニメ、そして原作小説は20年前の作品であり、時代の向こうに流れ去ってしまったのかもしれないが、僕の中に残っていた当時の感情はすぐに戻ってきた。いま…

アニメ『瀬戸の花嫁』

夏の終わりに。 キャラクターが絶えず大声を張り上げている騒々しいラブコメで、子供向けのギャグやリアクションが多くて乗り切れないところもあったが、終わってみると楽しかった。暑苦しい男キャラたちにもいつしか慣れてきた。北斗の拳とかターミネーター…

日々のかけら

前回書いてから2ヶ月ほど空いてしまったので、何か最近のことでも取りとめなく書いておきたい。◆できればこれが最後のフィギュアになるかなと思いつつ、綾波レイ・ロングヘアバージョンのフィギュアを買った。髪だけでなくて手足も長くなってしまって、それ…

物語シリーズの物語

・あにもに「傷物達を抱きしめて──映画『傷物語』とアニメーションの政治性」・『もにラジ』第3回「『傷物語』と現代日本の傷痕」 『傷物語』のアニメは他の物語シリーズのDVDと一緒に1年ちょっと前に買い集めていたけど、まずはテレビシリーズの方を観てか…

ユメミルクスリ (65)

ずっと前から少し気にはなっていた作品だけど、「面倒くさい感情に巻き込まれそうだな」と先送りにしているうちに15年以上が過ぎていた。その間に僕の生活もだいぶ変わってしまって、今では大好物のはずの逃避行のテーマで呼び起こされる感情も懐かしさが先…

劇場アニメ雑感:『リズと青い鳥』のことなど

『負荷領域のデジャヴ』、オカリンと牧瀬氏のラブストーリーだったなあ。90分という限られた時間できれいにまとまっていて、この二人がお似合いの二人だということを改めて認識した。オカリンは本編とゼロでさんざん苦しんだ姿を見せていたので、この作品で…

夏色キセキ

監督が「王道」的な物語にすると言っていて、確かに王道という言葉でイメージできるようなバランスの取れたいい話になっているのだけど、もちろんそれだけではなくて、なんというか仲良し4人組の女の子たちが共有する濃密な空気みたいなものが満ちていて、そ…

アニメと記憶の考古学

17年ぶりくらいに最終兵器彼女を読み返した。たぶん前に読んだのはエロゲーを始めたか始めないかの頃くらいで、キスやエッチの描写がまだ物珍しくてドキドキしたことを覚えているが、話はだいぶ忘れてしまっており、細かい部分などをあれこれ楽しみながら再…

小鳥猊下『高天原勃津矢』

小説「高天原勃津矢(2006年)」|小鳥猊下|note この小説でぼろくそに批判されている「おたく」に少なからず当てはまるところがあると思っているところがある自分が何を感想として書いたらよいのか分からないし、批判されている当人が絶賛しても「お前本当…

博『明日ちゃんのセーラー服』

アニメが毎週素晴らしくて、最終回を前に原作マンガを9巻まで全部買って読んでしまった。そのせいか、アニメ最終回の後夜祭のエピソードはいまいち盛り上がらなかった印象だった。ほとんど明日ちゃんが踊っているだけのエピソードなので、アニメで盛り上げる…

瞬旭のティルヒア (55)

dawnをロシア語にするとザリャーで、夜明けの意味の他に黄昏の意味もあって、金色に輝く空では終わりの予感と始まりの予感は混ざり合っている。スチパンシリーズの黄昏を感じると同時に、幕末の時代の夜明けの雰囲気も感じた作品だった。 黄雷のガクトゥーン…

Quartett! (70)

ドイツだかオーストリアだかの音楽院を舞台に、水彩のラフ画風のやわらかい絵とクラシックなBGM、マンガ風のコマ割りや吹き出しによる画面構成で、エロゲーとしてはとても珍しい作品だ。いまさらながら大槍葦人作品は初プレイで、もちろん以前から絵を目にし…

Steins;Gate Zero (75)

攻略順があまりよくなかったようで(最後の「交差座標のスターダスト」の前がかがりエンドと真帆エンドになってしまった)、しりすぼみ感のある終わり方になってしまったのだが気を取り直していこう。 アニメ版を見てたのでだいたいの流れや雰囲気は覚えてい…