- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/05/20
- メディア: 文庫
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あとがきで作者は男ではなく女の子の4人組だったらもっとドロドロした湿っぽい話になっていた気がするといっているのが残念だ。誰かもっと難易度の高いネバーランドを書いてほしい。エロゲーではものによってはいい線行っているだろうか。でも利発な女の子達ってなると・・・やはり最果てのイマとかかな・・・。ともあれ、婦女子の方々へのアピールとは別に、ホモソーシャルな会社に通う僕にとってもけっこうよい小説なのかもしれない。
実家で飼っていた猫がつい先日死んでしまったそうだ。我が家のめまぐるしい移り変わりを見つめ続けていた猫。特に可愛がっていたわけではないけど、視線や鳴き声やさまざまな姿勢を思い出して、寂しさを感じる。もういないのか。
元長柾木『ヤクザガール・ミサイルハート』
- 作者: 元長柾木,緒方剛志
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: 文庫
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久々にエヴァのサントラを聴いてリフレッシュした。電車の窓から朝の都心の風景を眺めつつ、やはりまだ鮮度は失われていないと思った。自分のオタク原体験がエヴァであることは幸せなことだ。綾波版魂のルフランを聴いた時の甘美な体験は忘れられない(かっこ悪いセリフパートはほろ苦いけど)。優れた綾波SSを読み漁っていたころの、あの強烈な印象に偽りはなかった。今度の再映画化は何があろうと受け入れよう。
萩尾望都『バラバラ異界』
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/06/26
- メディア: コミック
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あさりよしとおの『るくるく』というのを2冊ほど読んでみたけど、こちらはダメだった。ヒロインのデザイン以外は全てがぬるく薄められていて既視感が漂う。主人公の造詣が手を抜きすぎ。この人のマンガは初めてだったけど、他のもこの程度なんだろうか。
以前ロシアで知り合った友人から手紙が来た。もう何年も音沙汰はなかったし、特に深い付き合いでもなかったので、何かあったのだろうかと思ったら普通の挨拶だった。とはいえロシア人の真面目な女の子から手紙をもらうのは嬉しいし、休日だったので、やや力み気味な返事を早速書いた。もう7−8年ウィーンに住んでいるロシア人の生活なんて想像もできないはずだけど、向こうが僕を思い出してくれただけでなんとなく嬉しい。
古い話題。My Little Loverってまだやってるんだろうか。ブックオフでPresentsとNew Adventureが250円で売っていたので懐かしくて買ってしまい、聴いてみてから前者は大昔に新品で買って何度も―――Evergreenほどではないけど―――聴いていたことを思い出した。どちらも1998年のアルバム。当時は僕も少しは邦楽を聴いたりしていたんだよなあ。エロゲーマーとなった今となっては、マイラバの魅力はボーカルの声の処女性あるいは少女性にあったことがわかる。小林武史と結婚してそれが失われてしまったなんて野暮な言い方はしたくない。というか「小さな恋人」が老けたり擦れたりしたらもう看板を下ろすしかないだろう。歌詞は毒にも薬にもならないような垢抜けないものばかりだったけど、小林武史は音の引き出しはけっこう多いし、ボーカルの処女性を消さずに、しかしI'veのように単調にならないように配慮も出来るので、あまり求めすぎなければけっこう聴けた。エロゲーとアニメの音楽とクラシックくらいしか聴かない今の僕にはけっこう豪華にさえ聞こえてしまう。Akkoは技術的には低くて一本調子な歌い方しかできないけど、それでも少女性のオーラは出ていたからよかった。その声に目をつけた小林武史は多分オタク的な感性を理解できる人だと思う。まだ活動しているのかわからないけど、あまり変な「芸術家の葛藤」に陥らず、その辺をもっと掘り下げていってほしいなあ。歌詞もどうなってるんだろ。今は少しはマシになっているんだろうか。
最近の邦楽はどうなっているんだろうか。処女性や少女性なんていうキーワードで検索してまた自分のお気に入りを見つけることはできないものだろうか。