ロシアの押井守(テレビ討論:インテリvsオタク)

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12月14日、ついに行くところまで逝けた模様。第1チャンネルの深夜時間帯(11:30−)で、攻殻機動隊の討論番組が放映。アニメ放映の他に、討論だけでも56分あり、日本人は誰もいなかったものの、ロシアオタク界のボスクラスのメンバーや漫画家、雑誌「今日の日本」編集者、アニメ監督、映画監督、作家、俳優、モスクワ大学教授、哲学博士、はてはロシア正教の司祭まで集まった。
 討論内容は残念ながらさしたるハプニングもなく、議論好きのインテリゲンツィアたちは哲学的な「深さ」の問題やバーチャル文化への不信感から作品を相対化しようとし、お決まりの「日本人の感性」やアニメの不思議な魅力についてのコメントが挿入され、最後はまあ適当にまとめられるという感じ。エキゾチックな歌声を背景にカメラを流していく有名なシーンはさすがに評価されていた。司会者のアレクサンドル・ゴルドンがまじめに作品を見ており、きちんと流れを仕切っていたお陰で何とか乗り切れたようだ。
 オタク側としてはおそらく、十分にアピールできなくて不完全燃焼だっただろう。僕としては、取り上げられたのが攻殻機動隊というのも残念なところだ。ハイカルチャーの引用の仕方がオサレっぽくてつまらないし、萌えないから。次回はエヴァとかエロゲーとかお願いします。