一息つきたいんだけど

 出張のお土産に買ってきたカニを沸騰したお湯に入れたら、足がゆっくりとあがくように動き出した。まだ生きてた。怖くなって台所から逃げた。売り子のおばさんに、茹でたら恥ずかしがって赤くなるのよ、と言われてちょっとカニに萌えていたのに、なんという後味の悪い食べ物か。
 久々にキラ☆キラを起動。紗理菜の回想シーン。単なるエッチシーンというだけでなく、読み物としても心地よくまとまっているので終わってもあまり空しくない。音楽も穏やかで、なれなれしくない気遣いが感じられるようでいい。瀬戸口テキストは主人公の病んだ精神みたいな私小説的なテーマを扱っているのに、ありがちな自己満足的ななれなれしさがない。よほどうまく制御されているというのもあるかもしれないが、きちんとした自分の軸足を持っているということがあるんだろうな。エッチシーンのテキスト読んだのに、なぜか部屋の掃除をしなければならないような気にさせられる。