накануне

 ヴァルーシアのサポーターサイトを名乗りながら発売前にそれっぽい記事を書けなくて残念。自分なりに当時の中東・北アフリカのイメージに関して何か書いてみようと思っていたけど、結局ベールイの回想録三部作のアフリカ編の前まで読み進めたところまでしか間に合わなかった。それとベールイの回想録の面白さは別の話だ。もう何年も前に第一巻『二つの世紀の境目で』から読み始めて、ようやく最後の80ページくらいを占めるアフリカ編とその後のロシア編まできたのは感慨深い。僕のロシア世紀末のイメージの半分くらいは彼の回想録の印象からできている。
 ヴァルーシアを買ってきた。でもまだ始められない。本棚にフローベールの『サランボオ』(角川文庫復刻版)があったので、連休もあるし、これを先に読んでしまおうと思う。買ったのは10年以上も前の古本屋街だったはずだけど、よくも読まずに今日まであったものだ。フローベールはあまり読んだことないし、日本語で読んでもあまり面白くなさそうだけど、アラベスク・エキゾチズムの名作として有名(だった気がする)な小説なのでいい機会かもしれない。