未来の自分が悔しがるために

書いておこう。長生きできたとしたら孤独老人になっているだろう未来の自分を糾弾(?)するために。最近は一つ作品をプレイするたびにエロゲーをめぐる感慨に浸るという、エロゲーマーとして末期的な症状を呈してきている自分が、この先こんなスタンスをいつまでどうやって続けていけるのかよく分からない。以前始めてお見合いというものをしたときには、セッティングしてくれた会社の先輩にも失礼のないようにと、相手の人と何度か会い続けてみたが、相手がまともな人であることが分かるにつれて自分がこんなエロゲーブログにうつつを抜かすダメな人間であることが意識されて、趣味とかの共通点のない人間と深く付き合わなければいけないことが重たく感じられ、罪悪感で面倒なことになる前にある程度カミングアウトしてしまい、相手の人の方もそれじゃあ難しいかもということで終わりにした。やはり「理解できない」し「悔しい」らしい。
 そんな風にしてやりすごしてから数ヶ月、また見合いをしてしまった。取引先の社長に接待されるのかと思って食事に行ったら、娘さんを紹介されて、ヘッドハンティングの方もガチで、そんなドラマかエロゲーみたいなことが本当に自分の身に起こるのかと驚いた。特に付き合いもない、ほとんど初対面といっていい会社の社長なのに、「勘が鋭くてピンと来た」とか言ってる。社長、その勘は多分外れてますとも言えず、よく分からないままご馳走になってしまった。やや妄想が入っていることは否定しないが、今回はこのまま化けの皮をはがさずにがんばれば結婚できてしまいそうな気がする。そうしたら都心のど真ん中に大きな事務所を構える会社の社長の家に婿入りして、家庭的で大人しそうな娘さんが嫁になるとかいう、全く作り話じみた人生に。とりあえず御礼はしないととは思うが、このフラグは折ってしまっていいのかまったく分からない。原点に戻るなら、エロゲーを理解できない人と深い付き合いができるとは思えないが、別の世界は唐突に始まるとか書いたばかりだし・・・。現実と虚構の区別はあえて撹乱するようにブログを書いているだけに、こういうときには余計に分かりにくい。未来の自分は正解を知っているからといってなんら優位に立っているわけではない。人生に何度もない珍しい夢の記録として。せめてかっこ悪いオチがつかないようにはしたい。