へっぽこエロゲーマー

 残響さんの「エロゲーマー諸子百家」シリーズに取り上げていただいて恐縮である。なんだか僕がこうありたいなと思うところをかっこよく拾いあげてもらったみたいで、かなり強そうな人になっていて照れる。僕に二律背反だったり謎だったりする部分があるとすれば、本当は専門知識(それも今は完全に錆び付いてしまったが)を惜しみなく注ぎ込んで自分語りをしたい浅はかな自己顕示欲の塊なのに、エロゲーの性質上身元がばれると困るので制限をかけつつ自分語りをしているという、現実による縛りが妙なねじれを生んでいるところもあるのかなと思う。あとは単純に頭の回転が遅い人間なのであまり発言できないし、しても自分の馬鹿さに悲しくなることが多い。ツイッターにしろ、書き込みは少ないけどTLはかなり見ています。頭の悪い人間にとっては、話す・書くよりも見る・読む方が楽だ。また、むっつりすけべなので、馬鹿っぽく見えることが嫌で口ごもっているうちに謎な人だとみられるようになって、外面と内面が乖離していってしまう過程はオタクになった経緯とも重なっている。職場でも多分何か匂いたつものがあるのだろうがなるべくはぐらかすように努めていたら、かえって人の好奇心を刺激してしまったという流れはこれまでに何度もあった(疑わしい独身男性ではなくなったので、今後は僕も「理解できる人間」と見られて、怪しまれることがなくなると期待している)。実際には僕はそんなに大層な人間でも文章書きでもなく、個々の感想文を見ていただければ浅かったり粗かったりするので、むしろ僕は残響さんが描いたくれたようなエロゲーマーを目指して精進しなければならないのかもしれない。といっても、求道者としてのエロゲーマーを張れるほどの強さは持ち合わせていないので、みっともない言い訳をしつつこれからも恥をさらしていければと思う。