正月休みは終わったけど近況を少し。
●最近はたまに一人で外出すると「only my railgun」と「リンク~past and future~」(16bitセンセーションED)を何度も聴き返すことが多くて、聞き飽きない。他にも2024年によく聴いた曲としては、「Won(*3*)Chu Kiss Me!」、「とげとげサディスティック」、「iを解きなさい」、「ヨナカジカル」、「祝福」、「Only my yell」などがあった。古い曲でもやはり好みのものは何度も聴いてしまう。
●あとはやはり遠野ひかるさんのキャラソンはよい。負けインの「Love 2000」を先ほど思い出して購入したので改めて書いておくと、はじめに認識したのはバミューダトライアングルカラフルパストラーレ(2019年)のセレナバージョンの「シャボン」で、アニメ自体は地味な作品だし、セレナというキャラにも特別な思い入れはないけど、曲はこの5年間で何度聴いたことか。つつましい歌詞と癒しボイスの過不足ない歌になっている。次はShow by rock!!ましゅまいれっしゅ!!(2020年)のホワンの歌「ヒロメネス」で(ついでにデルミンの「Have a nice music!!」も好き)、この時まではまだ遠野ひかるさんという声優を認識しておらず、ただ歌声が好きで聴いていた。ましゅまいれっしゅの歌は他にもあるけど、遠野さん単独の歌はあまりないようで、あとリリース方法がごちゃごちゃしていてよくわからずアマゾンでも単品で売っていないようなので聴いていない。それで今回の「Love 2000」。これは負けイン第1話のEDで流れたときに、僕は知らない曲だったのだが、近くにいたアニメに全く関心のない嫁が急に反応してしきりに懐かしがっていた。アニメ自体もEDアニメの出来もよかったので毎回見ながらそのうち買おうと思っていたのがその後忘れ、今回思い出して買ったが、歌だけで聴くとフルコーラスでも結構あっさりしていてちょっと拍子抜けした。でもこれも何度も聴くことになるのだろう。遠野ボイスの魅力は低音とやわらかいファルセットの心地よさであり、あまりテンポの速くない曲が合うと思うのだが、いずれそういう曲をつめ合わせたアルバムが出ることに期待したい。
●子供はまだウルトラマンにはまり続けていて、車に乗っているときはウルトラマンブレーザー、ウルトラマンアーク、ウルトラマンセブン、ウルトラマンタロウとドラゴンボールダイマの主題歌をリピートしないとうるさくて閉口している。子供にとっては自分でも口ずさめるセブンやタロウの歌がいいらしく、意味も分からないままよく「わーるかなほしがーふーるーさーとーだー」と歌っている(確かに「わるかな」と聞こえなくもない)。アークの歌は難しくて早くて歌えないけど、それでもところどころ耳コピした歌詞を歌っている。ソフビによる戦いごっこに付き合わされたり、寝る前に怪獣図鑑を読むようせがまれたりして面倒なのでそろそろ飽きてほしいけど、今度またウルトラマンショーをみにショッピングモールに行くことになっている。先日録画したジャッキー・チェンの「酔拳」をみせたらアクションシーンに大喜びしていた。
●澤田なつボイスのエロゲーを無性にやりたくなって、「かけぬけ★青春スパーキング!」と「ハッピーライヴショウアップ!」を購入。それぞれの感想はクリアしてから書くとして、自分が楽しめそうな澤田なつ作品はこれくらいしかないかな。別名義でもいろいろ活躍している人なので作品数があまり多くないのが残念だが、とりあえずあるものは楽しみたい。かけぬけは11月に仕事で神田に行ったときに、秋葉原が見えたのでつい魔がさして久々にソフマップに足を運んで買った。人の少ない店内でゆっくり時間をかけてあれこれ品定めしていると、失われたエロゲーマーとしての自分を取り戻しているみたいで「静かな喜び」がある……。ハッピーライヴの方は架空のロシアが舞台ということで前から気になっていたけど中古価格がそれほど安くないので先送りにしていたところ、年末に納得できる価格のを見つけたのでセパレート帰省する妻子を東京駅まで見送りに行った帰りに買った。連休の間に始めたかったけどまだインストールしていない。かけぬけの方はじっくり読むほどの作品ではないのでとばし読みしていて、目当てのヒロイン以外はまもなく終わる。
●少し前にも書いたけど、オフライン移行から1ヶ月近く経ったハチナイについても何か書き残しておかないと。2024年のゲーム運営の展開をみると、もっと続けるという選択肢も残しながらもどこかの時点で畳むことに決めたようで一抹の寂しさが残る。最後のハチ生ではまだ1日2万人のユーザーがログインしていると発表されていたけど、売上が問題だったのか、発展性がないからこれ以上リソースを割けないと判断されたのか。オフライン版に毎日ログインしてデイリーミッションをやっていると、キャラとストーリーの新規追加がないと味気ないけど、ゲームとしてこれ以上発展させていくのも難しいのだろうなという気もする。野球という現実のスポーツのルールに一応縛られているから、出場できる選手の数や試合中に行う選択の結果もおのずと限られてしまう。ストーリーについては、ハチ生で山口Pはレナvs高坂に力を入れていたと言っていて、僕が一番印象に残った試合もそれだったので納得感はあったけど、クライマックスのはずの最後の夏の本校vs清城はほとんど見せばなくあっさり終わってしまって寂しさがあった。サービス終了でなければもっと別のシナリオ展開もあったのだろう。大学生編が始まった時や新一年生たちが登場した時の期待も後が続かず、やがてしぼんだ。「青春」。このゲームの売り文句でもあるが、「若い頃のきらきらしたまぶしい体験」というだけでなく、「あの頃に全うできずに消えていった可能性たち」というようなある種の後悔や苦さも含めた切なさという意味で合っていたのかもしれない。スポーツは基本的に、試合結果の場合も大会でほとんどのチームはいつかは負けるし、個人においても無限に成長し続けられるわけではなくいつかは天井のぶつかるので、失敗や満たされない思いを内包しているといえる。ハチナイは「女子でありながら男子に勝てる実力をつけ、それを認めさせる」というさらにハードルを上げた目標を掲げさせることで、基本的には明るくライトな美少女たちの日常を描きつつも、実は彼女たちを過酷な環境に置いていて、そこで心を燃やしていく彼女たちに僕たちは魅せられていたのだろう。それに加えて、いわば肉体を見られること、心を読まれることに特化したスポーツとしての歴史を持つ野球と美少女との相性の良さもあった。有原の身体、東雲の身体、野崎ちゃんの身体、ともっちの身体、直江ちゃんの身体、花山ちゃんの身体、小麦の身体、宇喜多ちゃんの身体、ここちゃんの身体、阿佐田先輩の身体etcは、女の子としての日常とは別に、野球をプレイするときに特別な美しさを発揮するわけで、それはいろいろなシーンのイラストで繰り返し描かれ、そのたびに僕たちはその美しさをあらためて発見してきた。太ももがいいとかそういう単純な話ではなく(もちろんよい太もももたくさんあったが)、練習や試合の一コマとして描かれる土を蹴る足、雨でぬかるんだグラウンド、疲れた身体を冷やす夕方の空気の美しさであったり、一方では野球しているはずの身体が、他方で水着になったりおいしいものを食べたり連れ立って遊んだりと若い女の子らしく華やぐシーンの楽しさであったりした。開発スタッフが顔出しして定期的に動画配信する「ハチ生」をみるにつけても、制作者たちもそういう美しさを信じて作り続けてくれたのだろうなという感じはした。終盤はストーリーがやや失速した観もあったけど、無償のオフライン版を作ってくれたことをはじめとしてスタッフの心意気は最後まで見事だった。僕はオフライン版のために中古で安いアンドロイドのタブレットを買って12月17日に備えていたのだけど、ストレージ容量が足りなくてSDカードを買い足し、ネットをみながらそのSDカードを内部ストレージ化する裏技を調べて四苦八苦していて、ハチナイのアカウント連携が12月17日のぎりぎりになってしまって焦っていた。ハチナイのサポート係とは何度かやり取りをしていて頂いて、12月17日の14時(だったかな)のサービス終了を前に、当日の午前中になっても山口Pご本人から対応のメール返信が来て、申し訳なくも大変ありがたかったし、それでもまたトラブルが起きて次の日以降にまた問い合わせをしても、サービス終了前から問い合わせている件だから対応しますと別の方が出てくださって、結局最終的にうまくインストールとアカウント連携できるまで付き合ってくれたのにはハチナイの意地を見た。2019年のアニメを偶然見てその終了後あたりにダウンロードした自分にとって初めてのソシャゲーだったが、それからまもなく、新宿駅の地下道にグラウンドの土で制作された壁画が登場して通勤途中に見に行き、特にヘッドスライディングする宇喜多ちゃんの絵に魅せられたことを覚えている(アニメでも宇喜多ちゃんの話はよかった)。思えばこの頃から作品の熱気を感じていた。そのハチナイもこうして閉じられてしまった。山口氏は最後のハチ生で、いつか誰かがこのハチナイを引き継いでくれればというようなことを言っていて、復活の可能性にわずかな含みを残したが、現実的にはあまり期待しすぎず心のどこかで待ち続けるくらいだろう。信頼度9の最後のストーリー、確か2人ぶんだけ読めるはずだけど(レベル690くらいなので1人はまだだいぶ先だが)、決めかねている。想像の余地はまだ残しておきたいからなあ。なんだかんだでこれが終わると気持ちの整理がついてしまいそうで。