壱百満天原サロメの雑談

 最近、サロメさんの雑談を聞くのが楽しい(特にツイキャス配信。ゲーム実況とか他の配信者と一緒のものとかは聞いていない)。他のVtuberは聞いていないのでこの人が特別楽しいのか、それともだいたいVtuberってこんなふうに楽しいのかは分からないが、聞いていると心の柔軟体操になるような、疲れがとれるような気がする。キャラ設定がオタク向けで親しみやすいということもあるのだが、おしゃべりの内容や言葉の選び方、気遣い、声色、活舌、笑い声などすべてが好ましく、しゃべり芸として心地よく、人気があるのもうなづける。無数に流れるリスナーの人たちのコメントも心地よく、いい距離ができている感じがする。サロメさんが活動を終了したり、楽しく活動できなくなったりしたら悲しくなりそうだ。
 彼女が夢中になって楽しそうにしゃべるのを聞いているとき、自分はアン・シャーリーのおしゃべりを楽しむマシューのようになっている。子供のアンと成人女性のサロメさんでは話し方も内容も違うのだが、おしゃべりに聞き惚れるという点では同じようなものだ。自分は彼女よりずっと年上で、人生経験も多いはずなのだが、彼女の自由なおしゃべりに翻弄されっぱなしで、いつの間にか自分は小学生か中学生の頃に戻って、頭と舌がよく回る憧れの女の子のおしゃべりにじっと聞き入っているような感じになっている。
 こういうのは本来、芸者とか援交とかにカネをつぎ込むとか、仲のよい女のオタク友達がいるとか、おしゃべりな娘がいるとか、そういう難易度の高い条件をクリアしないとたどり着けないものなのだろうけど、手軽にタダで楽しめるのはいい時代だ。仕事をやめて全てをなげうって、ずっとこのおしゃべりをぼーっと聞いていたい気がするが、そうじゃなくて自分の今の面倒な生活があるから楽しめているような気もする。あまり無理せず、長く続けてほしいな。

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追記:

ゲーム配信は期待していなかったけど、これは楽しめた。世代的なものもある。ロックマン2は子供の頃やった記憶があって、ニコニコ動画で「おっくせんまん」が流行った時も懐かしかった。確認したら2007年の日記で書いていた。17年前か。そして発売年からすると、僕が弟の横でみていたのは小学校高学年か中学生の頃だったか。つまり僕は、サロメさんのプレイ動画を見て小学校高学年か中学生くらいの頃にひとときのタイムスリップをしていたわけで、サロメさんは近所の面白いお姉さんだったということになる(実際は僕よりずっと年下だが)。そう思うとこの動画は自分にとって大事な作品になってくる。それにしても、11時間のぶっ通しプレイだったとしても、1日でクリアしてしまえるのはすごい(小学校高学年生の尊敬のまなざし)。特に手先が起用というわけではなく、ひたすら根気とユーモアとリスナーの応援で乗り切ったのがすごい。11時間、飽きさせずにしゃべり続けられるのもすごいなあ。ちなみに弟をめぐる状況はこの17年間で何一つよくなっていない。そんな暗さをしばし忘れさせてくれるほど楽しい動画だった。

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