diary

奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を』

夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く作者:奈倉有里イースト・プレスAmazon ロシア文学研究者の青春の書だ。かなりあけすけな本であり、あけすけに書いてもきれいにまとまるのは著者の人柄なのだろう。僕が昔夢見ていたような生き方――ロシアの大学…

アイドルと視線(アニメ雑感)

最近は家族が家にいないこともあって、アニメ視聴のペースが維持されている。それにしてもアイドルものが増えたと思う。僕が主に観ているプラットフォーム(ニコニコ動画の無料配信)で増えたというだけなのかもしれないが、アイドルものの面白い作品が増え…

麻枝准『猫狩り族の長』

猫狩り族の長作者:麻枝 准講談社Amazon 作者が本書刊行記念の寄稿で自ら語ったところによれば、今回は小説の書き方みたいなハウツー本を読んで編集者にもガンガン赤を入れてもらっていいものができた、しかも今まで書かなかったことをいろいろとさらけ出した…

流れ

忍じゃりばんばん物語【にんじゃりばんばん×物語シリーズ】(修正版) 今日は週一の買い出しにいったら業務スーパーで「にんじゃりばんばん」が流れていて、久々に化物語のMADを思い出して懐かしくなった。調べてみたら化物語シリーズはまだ続いていた。僕は…

シン・エヴァンゲリオン感想補遺

承前。 プリンターのインクが切れたので取り換えたり試し刷りしたりクリーニングしたりしているうちに、廃インク云々の表示が出て印刷できなくなってしまい、色々調べた末にアマゾンで1000円のリセットソフトを購入したら5分で直って安堵した。心配していた…

エヴァは終わってない(シン・エヴァンゲリオン感想)

エヴァが終わった。終わったといってもいろいろニュアンスはあるだろうが、もう物語が完結して続きがなくなったという意味では終わった。今日ははじめから終わりを見届けるために映画館に足を運んだわけで、自分の中では終わらせたくなかったし、今でも終わ…

燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん (角川スニーカー文庫)作者:燦々SUN発売日: 2021/02/27メディア: 文庫 いわゆるなろう作家によるなろう小説的な作品ということで、文章の質は低いしロシアネタもところどころ違和感があるけど、女の子をかわい…

上坂すみれさんの声と杏子御津さんの声

初めてエロゲーを買ってしまった時、初めてアトリエかぐやのゲームを買ってしまった時、初めてフィギュアを買ってしまった時、初めて抱き枕カバーを買ってしまった時……。順番に並べるとだんだん下降しているような、あるいは上昇しているような感じがするが…

『天気の子』

テレビ放映の録画を見た。せっかくなので何か感想を書いておきたいのだけど難しい。一番難しいのは、ストーリーやキャラクターの好悪というよりは、美術面のディレクションというか詩学のようなものだと思う。新宿を中心とする東京の風景があまりに写実的過…

『神様になった日』

作品としての品質の問題はいろいろあるが置いておいて(ひなとの日々はそんなに楽しくなかったように思われるし、「ひと夏の思い出」って他の言い方ないのかよと思うし、Airの後継だとか鬱ゲーやバッドエンドの美学だとかいろいろ言えるのかもしれないが)、…

滝本竜彦『異世界ナンパ』

異世界ナンパ 〜無職ひきこもりのオレがスキルを駆使して猫人間や深宇宙ドラゴンに声をかけてみました〜(滝本竜彦) - カクヨム 165話の発表から1ヶ月以上経っているが、ライブとかあるので一休み中ということらしい。この直近のオークや闇の女神が出てくる…

初音ミクさんのフィギュア

思い立って久々に秋葉原に行ったら、歩行者天国が復活してて賑やかだった。 先日、マルセルさんにPCの相談をしていた中で話題になった「ランスⅨヘルマン帝国」を買った。近年は中古エロゲーショップがどんどんなくなり、ネット通販を使わないなら、わざわざ…

石川博品『ボクは再生数、ボクは死』

ボクは再生数、ボクは死作者:石川 博品発売日: 2020/10/30メディア: Kindle版 FPSもオンラインゲームもVチューバ―も経験ないのでぼんやりとした印象になってしまうのがもったいないけど楽しかった。僕の知っているものでたとえるなら、『アバタールチューナ…

アイドルの時間

メロディ・リリック・アイドル・マジック (ダッシュエックス文庫)作者:石川 博品発売日: 2016/07/22メディア: 文庫 10月に始まったアニメ「ラブライブ」は絵の水準の高くてそれだけで素晴らしいのだが、いい加減にこれだけ女の子たちが歌を歌うアニメを次々…

歴史の息遣い

青木健『ペルシア帝国』 ペルシア帝国 (講談社現代新書)作者:青木健発売日: 2020/08/19メディア: Kindle版 ペルシャについてきちんとした本を読んだことがなかったので勉強になった。とはいえ、これほどのページを費やした割には有意な情報はあまり多くなか…

クラーク『楽園の泉』

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)作者:アーサー・C. クラーク発売日: 2006/01/01メディア: 文庫 今年はイリヤの空を読み返すことはなかったが、夏なので攻めて一冊くらいはSFを読んでおこうかなということで、1987年の茶色くなった文庫本を本棚から引っ張り出して…

声の引力

上坂すみれさんの色っぽい音声作品が出たと知って久々にDLsiteの同人音声をいろいろ見てみた。すると澤田なつさんやかわしまりのさんや杏子御津さんの18禁作品もあると分かり、思わずいくつか買ってしまった。いちいち声優さんの出演作に知っているものがな…

ヘリオガバルス、声優の声

夜のひつじ『堕落ロイヤル聖処女』を読み終えてしまうのが惜しく、内容的に関係がありそうに思えたアントナン・アルトー『ヘリオガバルス、あるいは戴冠せるアナーキスト』を取り寄せて読んでみた。実際にはあまり関係はなさそうで、とはいってもまったく無…

球詠

球詠 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)作者:マウンテンプクイチ発売日: 2016/11/11メディア: コミック アニメを観てはまり、マンガを一気に読んだ。ちょうど8巻が発売されたばかりだった。 最近読んだ順に ハチナイ → ぐいぐいジョー → 球…

ノア・ゴードン『ペルシアの彼方へ』

ペルシアの彼方へ〈上〉―千年医師物語1 (角川文庫)作者:ノア ゴードン発売日: 2001/06/22メディア: 文庫 以前にイラン旅行を思い立った時に事前に想像力をかき立てるために読もうと思ったけど当時は下巻しか見つからず、結局読まないまま行ってしまい、最近…

樺薫『ぐいぐいジョーはもういない』など

ゴールデンウイークに読もうと思い立った本にようやく手をつけられた。まずはハチナイ小説『北風に揺れる向日葵』と『潮騒の導く航路』(asin:4047351075 / asin:4047356700)。ゲームではあまり描かれていないエレナと潮見が何を考え、何を背負っているどん…

陸秋槎『元年春之祭』

元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)作者: 陸秋槎,稲村文吾出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/09/05メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る もう一つ、新刊の『雪が白いとき、かつそのときに限り』も印象的なタイトルで、こっちは著者サイン入り…

柳宗玄『秘境のキリスト教美術』

秘境のキリスト教美術 (1967年) (岩波新書)作者: 柳宗玄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1967/11/20メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る いつどこで買ったのか忘れてしまったが何気なく手に取った本が面白かった。刊行は50年前だが、著者は今…

米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2004/06/25メディア: 文庫購入: 27人 クリック: 141回この商品を含むブログ (188件) を見る いまさらながら初めてきちんと読んだ米原万里の本。昔、『オリガ・…

澁澤龍彦『ねむり姫』

ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1998/04/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 24回この商品を含むブログ (30件) を見る 先日、今更ながら積読していた『異端の肖像』を読んで、ブックオフで買…

マイクル・コーニイ『ハローサマー、グッドバイ』『パラークシの記憶』

ブックオフで何かの小説を探していて偶然手に取って買った。訳者解説が熱が入っていたからかもしれないし(SFの解説はそういうのが多い)、表紙のイラストがよかったからかもしれない。特に『ハローサマー、グッドバイ』の方はヒロインのブラウンアイズが可…

薬屋のひとりごと

田中ロミオのシミルボンで紹介されていたのがきっかけで、「薬屋のひとりごと」お盆の前から読み続けてようやく最新話まで来た。長編のなろう小説を読むのは「幻想再帰のアリュージョニスト」(途中で読み止し、いつか再開したい)以来だ。 「後宮楽園球場」…

エヴァとハチナイ

エヴァQ エヴァンゲリオン新劇場版Q(2012年)を観た。 あまり評判は良くなかった気がしていたが、観てみたら結構よくて、中だるみも感じず最後まで見入ってしまった。エヴァの世界で何か新しいことをやろうとしても、たとえそれが公式のものであったとして…

古いこと

エヴァ エヴァンゲリオンがネットフリックスで配信開始というニュースとともに、ロシアの古参オタクたちがエヴァの思い出を語るエントリが流れてきた: https://otaku.ru/all/evangelion-in-memories/ エヴァのロシアで最古のファンサイトとやらも: http://…

欲張りなモニタと控えめな演出

年末に秋葉原に行ってPCを買い替えて、10年くらい使った小さなノートPC(15.6インチ)からバカでかいモニタ(23インチ)のデスクトップPCになってゲームを堪能する環境が整った。家で仕事をするときはブラウザのタブを50個くらい一気に開いたりすると言った…