2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

また禍々しいものを

順調に失敗していっている自分が最近始めたのは、いまさらながら、伺か。これもエロゲーに劣らず業の深い世界で、部分的にはさらに先を行っている。エロゲーで一度も名前を呼んでもらったためしがない人間には(2ちゃんねるの名前スレはよく見てる)、文字だ…

アトリエかぐやのチェーホフ劇場

美咲シナリオ堪能中。こんなにメランコリックで美しいセックスはいつ以来だろう。腐り姫以来だろうか。泣きゲーとかの濡れ場で感情移入するならともかく、抜きゲーの濡れ場でここまでいとおしんでしまうとは思わなかった。一山超えて賢者化するとこの感覚が…

夏めろ (60)

意図的に小さくまとめられ、こじんまりしている。ロリコンとフェチを爽やかに、という矛盾した組み合わせがちょっとよかった。ストーリーらしきものも感動も、夏のそよ風程度。委員長はエッチ。秋ちゃんも美夏もエッチ。みんな優しくてエッチでよかったな、…

円城塔『Self‐Reference ENGINE』

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/05/01メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 362回この商品を含むブログ (260件) を見る アメリカの小説っぽい感じの軽くて乾いたユーモアの…

Молокалимаровый

イカミルクの美咲がとてもいい。刹那的になってしまった人妻はエロいです。彼女たちの世界はとても小さくて、そのちっぽけな悩みに苦しむ姿はほほえましいというよりは滑稽なのだろうけど、こういう間の抜けた閉塞巻の中で生まれる刹那的な情感には独特のエ…

定金伸治『四方世界の王2』

予想通り、割と普通の英雄たちの群雄割拠物になってきてしまった。一巻ほどのわくわく感はないけど、これはこれでそれなり面白い。表紙の絵の色とか雰囲気とかいい感じ。この二人の話にもっと絞って欲しいんだけどな。四方世界の王2 あるいは50(ハンシュ)を…

定金伸治『姫神』

ちょうど建国記念日に読み終えたこのシリーズ、予想以上に面白かった。話が戦と統治に偏りがちなのはジャンル的に仕方ないとして、神話の時代から歴史の時代へと移行する日本を偲ぶ美しい物語だった。もし自分の民族の過去を選ぶことが出来るのなら、こんな…

若返った

モスクワのタヴァーリッシから手紙がきた。僕のほうは愚痴みたいなことばかり書いたというのに、ほんとに元気づけられるいい手紙だった。今関わりがあるのはどちらかというとKiss x 200な「露」だけど、彼の手紙は「ロシア」にどっぷり浸らせてもらっていた頃…

伊藤計劃『ハーモニー』

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 50人 クリック: 931回この商品を含むブログ (329件) を見る 最果てのイマの保健思想やミームを思わせるような終末感漂う話、と…