2021-01-01から1年間の記事一覧

水族館と幻視

また『白い砂のアクアトープ』をみて、昨日は久しぶりに江の島までドライブして水族館に行ってきた。八景島の水族館でコラボイベントをやっていたらしいのだけど(ついでに今日みた『先輩がうざい後輩の話』でも八景島水族館らしい場所でデートするエピソー…

奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を』

夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く作者:奈倉有里イースト・プレスAmazon ロシア文学研究者の青春の書だ。かなりあけすけな本であり、あけすけに書いてもきれいにまとまるのは著者の人柄なのだろう。僕が昔夢見ていたような生き方――ロシアの大学…

アイドルと視線(アニメ雑感)

最近は家族が家にいないこともあって、アニメ視聴のペースが維持されている。それにしてもアイドルものが増えたと思う。僕が主に観ているプラットフォーム(ニコニコ動画の無料配信)で増えたというだけなのかもしれないが、アイドルものの面白い作品が増え…

アマカノ Second Season (70)

終わるまで8ヶ月くらいかかったか。抜きゲーは基本的に時間がかかるので当然だし、いちいちメモを取りながらやるような作品でもないので仕方ないが、初めの雪静ルートで一番言葉にしたかったことはだいたいしたので、後は性欲の波に合わせて消化していくだけ…

麻枝准『猫狩り族の長』

猫狩り族の長作者:麻枝 准講談社Amazon 作者が本書刊行記念の寄稿で自ら語ったところによれば、今回は小説の書き方みたいなハウツー本を読んで編集者にもガンガン赤を入れてもらっていいものができた、しかも今まで書かなかったことをいろいろとさらけ出した…

流れ

忍じゃりばんばん物語【にんじゃりばんばん×物語シリーズ】(修正版) 今日は週一の買い出しにいったら業務スーパーで「にんじゃりばんばん」が流れていて、久々に化物語のMADを思い出して懐かしくなった。調べてみたら化物語シリーズはまだ続いていた。僕は…

シン・エヴァンゲリオン感想 補補遺

承前。 amboyuyaさんの「バカ映画としてのシン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇と洗脳の終わり」という感想とその続きを興味深く読んだ。これほどクリアにシンエヴァのダメなところ指摘していながら、なぜか最後に庵野監督に謝って作品を全肯定してしまう。確かに…

シン・エヴァンゲリオン感想補遺

承前。 プリンターのインクが切れたので取り換えたり試し刷りしたりクリーニングしたりしているうちに、廃インク云々の表示が出て印刷できなくなってしまい、色々調べた末にアマゾンで1000円のリセットソフトを購入したら5分で直って安堵した。心配していた…

エヴァは終わってない(シン・エヴァンゲリオン感想)

エヴァが終わった。終わったといってもいろいろニュアンスはあるだろうが、もう物語が完結して続きがなくなったという意味では終わった。今日ははじめから終わりを見届けるために映画館に足を運んだわけで、自分の中では終わらせたくなかったし、今でも終わ…

燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん (角川スニーカー文庫)作者:燦々SUN発売日: 2021/02/27メディア: 文庫 いわゆるなろう作家によるなろう小説的な作品ということで、文章の質は低いしロシアネタもところどころ違和感があるけど、女の子をかわい…

上坂すみれさんの声と杏子御津さんの声

初めてエロゲーを買ってしまった時、初めてアトリエかぐやのゲームを買ってしまった時、初めてフィギュアを買ってしまった時、初めて抱き枕カバーを買ってしまった時……。順番に並べるとだんだん下降しているような、あるいは上昇しているような感じがするが…

アマカノ Second Season 雪静

芸術評論は詳しくないのでとんちんかんな思いつきかもしれないが、絵画と彫刻、あるいは二次元と三次元の大きな違いというのは、奥行きや立体感の有無だけでなく、フレームの有無だと思う。一般に彫刻は絵画のようにフレームに守られて安定した視点から鑑賞…

『天気の子』

テレビ放映の録画を見た。せっかくなので何か感想を書いておきたいのだけど難しい。一番難しいのは、ストーリーやキャラクターの好悪というよりは、美術面のディレクションというか詩学のようなものだと思う。新宿を中心とする東京の風景があまりに写実的過…