2010-01-01から1年間の記事一覧

Love x Evolution (75)

圧倒的に綺麗なグラフィックと心地よい環境音のおかげでただヒロインの千夏を眺めたりゆるんだ会話を聞いたり、気が向いたらいたしたりしているだけでかなりの快楽と安らぎと満足を得ることができるため、わざわざ好感度を下げたり意味のない作業をしたりし…

雑談

ウォークマンを買い換えて曲を入れ直したついでに懐かしい歌を聴いてみたり。エロゲーのサントラとか同人CDとかも日本語のものは全て曲名とかをネットから拾ってくるのに改めて感心した。ただし、昔、といっても5年前とかだけど、大きな声では言えないけど自…

なんか絵とか思い出しつつ

紫や青はロシア象徴主義が特に好んだ色で、当時の詩とかを見てみると紫と青だらけになっているのも多い。絵画では特にヴルーベリが好んで使っていたような気がする。ソナーニルとは直接は何の関係もないので注意。本気で青や紫のニュアンスに神秘的なものを…

紫影のソナーニル (75)

(体験版時の雑感1、2) 気のせいかどうかは確認していないけど、中盤まで多義的で解釈を逃れるようなところがあった語りと設定の歪みが、終盤でだんだん一義的な方向に収束されていってしまったように見えたのは残念といえば残念。作品としてはきちんと話を…

対象eをめぐって (エロゲー語り)

http://d.hatena.ne.jp/wannabq/20101127/1290871340 せっかく好意的に言及していただいたので、チャンスを逃さず自分語り。 エロゲーについてのテクストを「批評的・評論的」なものと「感情的・情緒的」なものに分けるとしたら、自分は後者のアプローチに注力し…

ざくろの夢

素晴らしき日々の中で一番穏やかで明るいパートであるLooking-glass Insectの前半部(選択肢前まで)を久々にやってみた。はじめにやったときは読み流していたけど、章題にも入っている通り、確かに鏡のモチーフが多いことに改めて気づく。前章It's my own Inv…

エロゲーの形而下化

実家が一部屋空いたので、そこに滑り込めば居住費食費諸々で年間100万円くらいは節約できそうなことが判明した。通勤も少し楽になる。ただしその場合にはエロゲーのプレイ環境の悪化は避けられないわけで、高島ざくろの大胆なポスターや枕カバーや、可愛いク…

Crescendo (55)

ファンタジー要素がなく教科書どおりの展開なのでテレビドラマのような読後感。別に面白くないわけじゃないけど、意外性や奇形性のような過剰なものがないと物足りない。女の狡さ的なモチーフも青春のフィルタを通してみれば綺麗なものに。古典的な構成とい…

中沢新一『アースダイバー』

アースダイバー作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 183回この商品を含むブログ (312件) を見る 生半可な知識で応用しようとすると都合のいい恣意的な解釈になってしまうのだが、…

マジカルウィッチコンチェルト (70)

仏教における修行の目的はこの世の価値のあるものないものの全てが空であることを認識し、それをもって死の訪れに対する準備として、実際に死が訪れてきたときにそれに乗じて自分を意識や身体から解放し、輪廻の輪から抜け出ることだいう。修行をしない怠け…

西尾維新『猫物語 白』

猫物語 (白) (講談社BOX)作者: 西尾維新,VOFAN出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 22人 クリック: 450回この商品を含むブログ (185件) を見るネタバレ注意・・・ 思春期の高校生が書くならまだしも、30を過ぎ…

ソナーニル雑感

声にとか関して特に意味もなくだらだら感想。 ライアースレでは定期的に野月まひるの声に関する話題が繰り返されていて、特に何か付け加えられるようなことがあるわけでもないし、このブログでも何度か書いた気がするけど、僕は苦手派で、インガノックやヴァ…

紫影のソナーニル 体験版雑感

謎解きとか考察とかいうような読み方が不得意なので今までもただただ流れのままに読んでなんとなく納得した気になっていたし、そういう読み方は健全だと思うけど、それでもやはりこのスチームパンクシリーズで登場する「敵」っぽいのと「味方」っぽいもの、この…

滝本竜彦『僕のエア』

僕のエア作者: 滝本竜彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (20件) を見る 仕事で使う本を探しに本屋にいったら平積みされているのをふと目にしてしまったのが運の尽き、本当なら読み終…

ワンコとリリー (65)

恋愛ゲームがそのクライマックスにおいては言葉の授受に焦点が当てられるものだとしても、物語の全体の中にはイベントが起こるし、次第に開示されていく設定があるし、アクション的な要素だったある程度の位置を占めるもので、そのバランスや質を標準的な評…

ぐらタン (60)

いまさらではあるがエロゲーにコメディはあまり求めていないと改めて思った。主人公の能天気なハーレム志向と対称にされる形でヒロインの我慢や依存をテーマにしたシナリオが多いので、もっとドロドロした話になってもおかしくないのだけど、コメディタッチ…

ツイッター始めた

http://twitter.com/vozduhan

明日の君と逢うために (75)

瑠璃子とか:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100816 小夜:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100821 舞:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100823 あさひ:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100829 明日香:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100904 里佳:http:…

明日の君と逢うために:七海/真奈美

明日香、里佳とテンションの高めなヒロインのルートに続いて一日でまとめてやったら、さすがに脳の許容範囲を超えてしまったようで、やってて疲れてしまったのがもったいない。 里佳シナリオで一度きれいに閉じた作品だが、この2つのシナリオは最後までなん…

未来の自分が悔しがるために

書いておこう。長生きできたとしたら孤独老人になっているだろう未来の自分を糾弾(?)するために。最近は一つ作品をプレイするたびにエロゲーをめぐる感慨に浸るという、エロゲーマーとして末期的な症状を呈してきている自分が、この先こんなスタンスをいつ…

明日の君と逢うために:里佳

一ヒロインのルートとしてはシナリオが破綻している印象。里佳のテーマはりんや咲との物語に書き尽くされてしまっていて、その間主人公は聞き手あるいは傍観者に過ぎない。中に入っていけなかったのに、りんや咲との物語が終わったらいきなりくっついてしま…

明日の君と逢うために:明日香

神隠しというのは割りと日本(アジア?)特有の現象らしくて、小説とかでもあまり読んだことがない。もちろん、子供が異世界に行って帰ってくるという話ならいくらでもあるけど、それを「神」に「隠された」ためとするという見方があまりないということ。キリスト…

明日の君と逢うために:あさひ

かけあいがいまいちで話もなかなか盛り上がらないのでどうしようかと思っていたら、設定に仕掛けあったようで、そのまま肝心なところは設定というか物語外の部分に投げたまま終わってしまった。物語としては中途半端印象で、それを想像力で補うかどうかは読…

明日の君と逢うために:舞

舞のモノローグはない。舞はツインテールの強気なヒロインでありながら、ことあるごとに自分が普通の女の子であることを強調する。舞にはトラウマ設定もない。 ここは御風島ではない。神風は吹かない。風通しがよいように思えるのは舞自身が吹かせている風の…

明日の君と逢うために:小夜

思わず感化されてジョギングした(三日坊主だと思うけど)。というのも小夜はプレイヤーである自分に近いところにいるから。表面的な設定では、孤高(独りぼっち)、口が悪いせいで人を遠ざける、不健康な食生活、目が悪いなど、健全な社会生活を送る気のない生…

明日の君と逢うために:瑠璃子

久々に(主に視覚的に)新しい感覚の作品。出たのは2007年らしいけど、いつの間にか世間のエロゲーは新しくなっていたようで、ゲームを進めながらいろいろ新鮮な感覚を味わった。まずキャラデザが新鮮。絵を形容する言葉をあまり知らないので何といったらいい…

レコンキスタ (55)

語りが説明しすぎているために分かり易すぎて挫折。スキップを多用した。もっとシナリオを省略して整合性を崩し、短くて読みにくいものにしてくれたらありがたかった。題材、文体とも新鮮味がないため、結局は過去エピソードとエッチシーンを中心に見てしま…

そらいろ (65)

子供のイメージとして、首が突っ張っているというのがある。成長途上にあるからか体のバランスがどこか不安定で、その偏った力がまだ肉付きの薄い上半身とか首とかにかかっている感じ。あとは得体の知れないものを警戒するような目つき。本とかの間接的な知…

亡霊

井上靖の『西域物語』を読む → 久々に朱のサントラを聴いて懐かしむ → ねこねこソフトの作品の雰囲気が恋しくなる → 一気にスカーレット、レコンキスタ、そらいろ、ぐらタン、ファンディスク3を買ってくる。ついでに、明日の君と逢うためにと川本人形劇『死…

エクリチュールの英雄時代 〜定金伸治『四方世界の王5』〜

四方世界の王5 荒ぶる20(エーシュラ)の太陽と変異 (講談社BOX)作者: 定金伸治,記伊孝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (14件) を見る 西尾維新の『猫物語(黒)』(asi…