2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

中村九郎『曲矢さんのエア彼氏3』

曲矢さんのエア彼氏 3 (ガガガ文庫)作者: 中村九郎,うき出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/04/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (18件) を見る 中村九郎が堕落し始めた。残念だがだいぶ言葉の密度が落ちてきている。主人公…

朱門優『ある秋の卒業式と、あるいは空を見上げるアネモイと』

ある秋の卒業式と、あるいは空を見上げるアネモイと。 (一迅社文庫)作者: 朱門優,鍋島テツヒロ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2010/04/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (18件) を見る 実は前作は読み終えてからも何度か気に…

素晴らしき日々 (80)

まとめリンク: 1 http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100411 2 http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100414 3 http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100418 4 http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100424 5 http://d.hatena.ne.jp/daktil/20101123 6 http://d.hatena.ne.jp/…

素晴らしき日々雑感 音のあるところ (Which dreamed it〜)

羽咲の話。由岐の話。彼女たちにも幸せな時間があったことが分かって話が収束していく。子供ころ、田舎の空気、とくればそれが遠いものであればあるほど、遠近感が狂ったかのように鮮明に感じられる。子供のころはいろいろと邪魔なものがないので、善意も悪…

素晴らしき日々雑感 象徴 (Jabberwocky)

やはり前章のざくろの印象が強烈過ぎてあまり入り込めなかった。二日くらい寝込んでゆっくり消化してから進めばよかったのかもしれないが、そうもいかないのだから仕方ない。それでもさすがに最後の向日葵のシーンだけは素晴らしかった。まさか美少女の絵で…

素晴らしき日々雑感 重力 (Looking-glass Insects 2)

この作品はいちいちかなり感情移入しながら進められていたわけで、そのおかげでこのルートでまともに毒を浴びた。強い負荷がかかりっぱなしで、読み終わっても悪夢の余韻が冷めず、ばかな話しだけど今日はまるで自分がざくろになったかのように身体に力が入…

素晴らしき日々雑感 希実香の背中 (Looking-glass Insects 1)

先に進んだルートがハッピーエンド過ぎて、残りの選択肢を選ぶのが怖いんだけど・・・。 穏やかな日常というのはこうも危ういバランスの上に成り立っているのか。世界に抗う女の子たちということで、あんまり似てないけど桜庭一樹の小説とかを濃厚にしたよう…

素晴らしき日々雑感 意味の制御 (It's my own Invention)

案の定重い話で、終わった後しばらく寝込んでしまった。前作は音声がなかったのでテンポよく読み進めていけたおかげで表面を滑っていった言葉が、今回はテンポが悪くていちいち重く残っているということがあるかもしれないけど、やはり僕の側の条件が変わっ…

素晴らしき日々雑感2 光の比喩 (Down the Rabbit-Hole)

第1章が終わったと思ったらまだその前半(?)だった。とてもいい終わり方だった。というのも、話がどんなに閉塞した出口のないものであっても、宮澤賢治のテクストはそこに風穴を開け、広がりを作ってしまうから。日本近代文学とか私小説とか言うときに感じ…

素晴らしき日々

を買ってきた。今読んでいるテッド・チャンの『あなたの人生の物語』のある短編から取られたらしい言葉が章名に使われているを見て、これも何かの縁かと思い。会社の所在地が最寄り駅から歩くあいだにとらのあな、ソフマップ、ゲーマーズが途中にあるという…