2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

西尾維新、戯言シリーズ1・2

第一巻『クビキリサイクル』は面白かったけど、第二巻を読んだら印象は忘れてしまった。 で第二巻『クビシメロマンチスト』。シリーズ中で一番面白いとの評価にたがえず読み応えがあった。構成や文体に関する細かい感想はまたの機会にするとして、とりあえず…

水月 (70)

(ネタバレあり) 攻略順を間違ってしまったようだ。那波シナリオをやったときは待った甲斐があったと思ったけど、その後の最後まで残しておいた雪さんシナリオがインパクト弱くて、全体的な印象が散漫になった。 音楽−物足りない。絵−塗りが淡白なので硬質…

控えめなピアノ

サティのCDを注文した。ロジェ演奏のとバルビエ演奏4枚組の。そのうちいいイヤホンを買って外の音を遮断して聴きたい。最近通勤中などに一番かけているのは高橋アキ演奏のサティ。デ・レーウ演奏のゆっくりしたのも引っ張り出してきて聴いてみたり。最果ての…

感覚の鋭い牙 (70)

荒涼たる現実をユートピアの幸せな色に染め上げる強靭な神経。 エロさについては、抑制の効いたキス音と吐息をたっぷりと聞かされるときの濃さを思い知らされた。うるさい喘ぎ声よりもじっくり浸れた気がした。主人公のモノローグとひたすら交互することは、…

NHKにようこそ!第6巻

(ネタバレあります) このテンションでもまだ「助走」と言える滝本先生の充実ぶりが我がことのように嬉しい。そして、佐藤よりも一足先に「ファーマー」になってしまった自分に不安のようなものを感じる。エロゲーに神を見出し、その神が殺され、それでもエ…

マンガの感想

私屋カヲル『こどものじかん1』 意外と絵も話がしっかりしていた。でもまあ気晴らしになった程度かなあ。設定も画風も単純な表現のインフレに傾きやすいものだと思うけど、せっかく話題になったんだからこの先でがんばってほしいものです。 冬目景『幻影博覧…

レーニンはキノコだった

http://video.google.com/videoplay?docid=7226393389337245716 (字幕なしのロシア語)(Via: volkorn) 1991年制作(ソ連崩壊前だろうか)のアンダーグラウンドな番組『静かなるポップ・メカニカ。ショーロホフとクリョーヒンがキノコを語る』。社会運動家…

平井次郎とプリミティヴィズム

感覚の鋭い牙が終わりに近づいてきた。ESへの感想は一応コンプリート後にする予定だけど、印象は大体固まったのでメモ。平井次郎のいわゆる電波テクストは今作で初めて読んだ。ある種のプリミティヴィズム作品や、異化テクストとしてのフォークロアを読んだ…