子守りの余白に

 子供がいないないばあ・おかあさんといっしょ・みいつけた以外のテレビにも関心向けるようになった(関心を向けるように仕向けた)のが半年くらい前だったか。子供がいなかったら見なかったであろう作品とかを見たので、いちおう記録に残しておこう。
となりのトトロ:一時期は子供が週3回くらいのペースでみていて心配になった。
ピタゴラスイッチ:これは一番ヘビロテの番組で、ほぼ毎日見ている。テレビばかり見せるのはよくないのだが、僕は自宅でもだいたい21時くらいまで仕事だし、妻はテレビっ子なので遊ばせるのをめんどくさがってテレビを見せてしまう。1日3時間くらい見てる。発達には絶対よくないし、テレビを見てばかりで体力を消費しないので、なかなか寝てくれなくて(僕に懐いていて母親と寝るのを嫌がって泣き叫ぶことが多い)、結局翌朝寝坊することになる。小学生の頃はテレビは週1時間とかしか許可されていなかった自分としては心配になる習慣。
ウルトラマンブレーザー:見始めたのはシーズン途中の隊員にお見合いの話がある回くらいからだったけど、なかなか面白いシリーズだった。エヴァの影響が感じられる演出が多かった気がする。子供はストーリーは分かっていないのだがウルトラマンのアクションシーンは好きで、ポーズをとって攻撃してきたり、ウルトラマンの雄たけびのようなものをよく口にするようになった。ブレーザーは原点回帰のシリーズらしく、ウルトラマンが(最終回を除き)再びしゃべらなくなったとのことだが、35年ぶりくらいにウルトラマンを見た自分としては、しゃべるウルトラマンがいたことの方が違和感がある。後継番組のウルトラマン・ニューゼネレーションスターズではしゃべるウルトラマンがたくさん出てきて、プリキュアみたいな変身道具(ブレーザーにもあるが)もあったりして軟弱に見える。変身するときになぜか掛け声が「御唱和ください」とかなのは面白いが。あと、複数のウルトラマンが協力して怪獣に立ち向かう熱い展開がたくさんあるのだが、熱いというよりは怪獣を囲んでリンチしているように見えて教育上もよくないような気がする。ともあれ、現在はブックオフに行って買い集めた5体のウルトラマン人形で子供は遊んでいる。最近のウルトラマンの主題歌は子供が歌えないものらしいので、昔のウルトラマンタロウの歌をユーチューブで見せたら気に入って、よく歌っている(はたらくくるまの歌の次ぐらいの頻度)。今日は近所の公園で自治会のお祭りがあり、そこに登場したご当地ヒーローに関心を示していた(小さな町のマイナーなヒーローなのに追っかけのオタク女子までいて驚いた)。握手してもらって喜んでいたが、こういうのが分かるようになったのもウルトラマンのおかげだろう。
ウマ娘3期:以前のシリーズも見ていたが、子供と見るようになったのは3期から。子供はこの作品を「かけっこ」と呼び、ストーリーは分かっていないがレースのシーンを楽しんでいた。キタサンブラックという名前は言えるようになった。この作品以外もそうだが、アニメのOPはたいていテンポが良いので気に入るようで、この作品のOPも繰り返し見たがる。僕の方では、キタサンブラックサトノダイヤモンドが壁にぶつかって、時に諦めたりしながらも、自分なりの目標を立てて頑張るのがよかった。競馬のこともこの作品の設定もよく分からないのだが、ピークを過ぎたヒロインが引退に向けてどう納得のいく選手人生を送るかというのはいいテーマだった。
シムーン:子供には第1話だけ見せ、回る車輪が好きで大量のトミカで毎日遊んでいるので、「神の乗機」のデザインが気に入ったようだったが、幼児に見せるのは問題がありそうな作品なのでこれ以上はやめておく。僕の方は一人で全部見て楽しんだ。よくいわれているように、大島弓子とかの少女漫画の雰囲気を濃厚にまとった、「あの頃」の少女たちの不安と美しさをよく伝える作品で、最後まで見た翌日は少しぼおっとしてしまった。こういう突飛な設定の物語は、少女漫画的な閉塞した純粋培養のジャンルからしか生まれないような気がする。ネヴィリルとアーエルはもちろん、リモネとドミヌーラとか、ロードレアモンとマミーナとかのペアのどこか切ない空気感が好きだった。いつか続編出ないかな。

●恋淵ももな:AV女優について書くのは久しぶりだが、最近お世話になっている。というのも、二人目の子供をつくろうということになったのだが、妻が大好きな相撲取りのような状態になってしまっていてそのままでは僕はピクリともしないので薬に頼らざるを得ず(頭痛と胸やけが嫌なのだが効果の強いレビトラを主に使う)、それでも足りないのでエロ動画を見てから妊活に挑んでいるので。40代での妊活はエロゲーによるセルフプレジャーとは異なり苦行といって差し支えなく(アマカノシリーズではあれほど幸せなのに…)、1日終わると罪悪感と無力感に心が落ち着かなくなってぼおっとネットを見ながら徹夜してしまうことも多いのだが、恋淵ももながわずかな癒しになっているかもしれない。自分の性癖にどれくらい合っているのかはよくわからないが、一通り調べて、面倒なのでこの人に決めた感じだ。もしこれで子供ができたら、彼女も含めて3人の子供といってもいいのではないか(よくない)、少なくとも感謝の気持ちを込めて出演作を1本買ってもいいのではないか、というくらい助けてもらっている。2人目ができれば生活は主に時間と人手の面で限界に近づき、今以上に大変になるのは目に見えているので、もしできなくても諦めはつくのだが、できたらなら今よりもさらに健全で新しい可能性が広がって、人生の真理的などこかに向かってさらに進んでいけるような気がする。たとえそれが幻だとしても。