明日の君と逢うために (75)

璃子とか:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100816
小夜:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100821
舞:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100823
あさひ:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100829
明日香:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100904
里佳:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100905#p1
七海/真奈美:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20100906


 エロゲーハングリー精神が旺盛だった頃なら、抜きゲーでなければ大体3〜5日で集中してプレイして、ハイテンションなまま感想を書いていた。その頃は学生だったので時間もあった。今回は20日間ゆるゆると進めてきた。今は仕事が割りとルーティンワーク的に進められる環境にあるということもあるけど、その間もある程度の集中力を保ちながらこの作品のヒロインたちと会えるのを楽しみに続けてこられたのは嬉しいことだった。なさけない言い回しでアレだけど、負担の少ない心地よいエロゲーライフを志向する作品だ。原因は綺麗な絵と、声優さんたちの見事な演技と、そこそこ抑制の効いたシナリオ運びにあったと思う。小夜との掛け合いに極まっていた気の置けない距離感は素晴らしかった。エッチシーンもよかった。音楽はもう一歩だった。こればかりはもったいなかった。
 「向こう」との関係がそれぞれのヒロインに少しずつ異なった影を落とす様は読んでいて心地よさがあった。夏休みの終わりとともにりんは消え、その心地よい世界を支えていたものはなくなる。それを肌身で感じる登場人物たちの感覚と、この作品自体の外にあるプレイヤーの感覚が共鳴して、終わりの寂しさもまたひとしお。そこをしつこく説教せずに、控えめに終わっているのもよかった。