亡霊

 井上靖の『西域物語』を読む → 久々に朱のサントラを聴いて懐かしむ → ねこねこソフトの作品の雰囲気が恋しくなる → 一気にスカーレット、レコンキスタ、そらいろ、ぐらタン、ファンディスク3を買ってくる。ついでに、明日の君と逢うためにと川本人形劇『死者の書』も。
 ねこねこソフトはファンディスク的な部分を除くと今まで朱と銀色しかやっていないけど、あまり面白いという評判も聞かないのでスルーしていた。そらいろとぐらタンを少し始めてみたけど、なんだかあまりまとまりのないそこらの萌えゲーみたいで残念。この2作はシリアス系ではないので別の期待をするべきなのだろうけど。音楽にあまりカラーがないのが物足りない。朱でどっぷり作品世界に今でも浸れたし今でも浸れるのは音楽の力も大きい。個人的にはねこねこソフトの最高の作品は朱だと思っていて、そのあとどんな作品を作っていたのかは追ってこなかった。このお盆休みで自分にとって何か新しい発見なり出会いなりがありますように。朱は僕のエロゲー体験の原点のひとつで、それだからこそ今まできちんとその体験を言語化するようなこともなかったので、せめて今、他の作品で何か書ければ。あるいは他の作品は別段気に入らず、単に朱の記憶が一層美化されるだけになるのか。