水仙花が終わりそう・・・

 少女王国の復興を見た。最後まで辿り着く前にちょっと一息。
 ある程度予想できたとはいえ、ラストスパートがすごい。今までが抑えすぎですよ。というか、抑えてたというよりは変な方向に爆走してたのかもしれないけど。とにかく、野心的。『未来にキスを』や『Forest』も可愛く見える。そりゃあもちろん理論的な厳格さや優等生的な終わり方もいいけど、こういうハッタリのノリもいい。『きみとぼくの壊れた世界』よりももっと観念的に、『飛鳥井全死は間違えない』よりももっと楽しく。この5作は一つの星座に属し、そしてその中でも楽しく咲き誇る水仙花。ヒロインたちに萌えは薄い(眼中にないらしい)。しかし、読者とのこのざっくばらんな関係は何でしょうか。みんなかっこいいです。大量のエロは苦行だった。僕はまだ修行が足りないみたいだから、またいつか鍛え直さないとダメかもしれない。でも今は終局へと進もう。悲劇は喜劇に勝てないのか?勝っても空しいだけなのか?勝てば悲劇とはいわない。終わりは見ないで、可能性のままに残しておくのが華。でもそうはさせてくれない。突き進んでこそ見えてくる、現実との・・・