- 作者: 折口信夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/08/01
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- 作者: 折口信夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
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うたわれるもののアニメはやはりチープな出来損ないだ、と久々にゲームのサントラを聴いてみて、あらためて思った。音楽の余白から物言う沈黙のようなものが聞こえてきた。今、これを書いている明るい日中では薄れてしまっているけど、音声のないこのゲームが持つ、物語の存在感という甘美な罠を感じた。エルルゥとアルルゥには声がない代わりに、一緒にバトルして、音楽を共に聴きながらこちらを見て話してくれるだけでよかったのだ。明らかに、心地いいだけで内容のない後ろ向きなゲームなのに、つくづく不思議な魅力であるよなあ。
久々にしまいまを少し進めた。成り行きでクラスメートをレイプしておいて相変わらず何の反省もしない主人公に脱力した。これでもヒロインとの恋愛ストーリーらしきものが平然と続いていくから奇妙だ。この物語の異常な身軽さや明るさは、もうフォークロアか何かの域に達しているような。アリスソフトは、狂っていないとしたら、豪快だ。
Silent Halfを少しやってみた。ヒロインたちの口癖が音声化されると激しく興ざめなタイプのもので(「ぷ〜」「うにゅ〜」)、これを連発するのは声優のキャパを超えている。掛け合いも的外れな感じで、まるで萌えることを禁じられているみたいだ。