AYAME (70)


 和風でエロくて安くて絵が綺麗ということで、気軽に手を出せる手堅い作品。実際にやってみると、声がこれまた綺麗でよかった(逢川奈々さん)。
 まず不満点。立ち絵の着物がちょっと変。着物を普通に着ても、肌の露出が少なく体の線も出ないので、何とかしないといけないってのはあると思うけど。本作みたいに渋い色彩の綺麗な着物だと、あれだとちょっと勿体無い気がする。それから立ち絵自体もう少し大きくてもよかったかも。目もそれほど大きくないデザインだし頭身も高いので、顔が小さくなってしまって勿体無かった。表情もまだ詰めが甘い感じ。それから、HCGで構図が勿体無いのがけっこうあった。ハッピーエンドの最後のCGとか、視線外れてたし。
 美しいパッケージ絵の印象どおり、絵は線も色も綺麗なものが多い。線がやや直線的でこわばっているものもあるけど、色と声がいいのでカバーできているかと。日本人の肌は月光の下で美しくなるなんて誰か言ってたが、本作では別に月明かりってわけじゃないけど、緋色の着物と対になるのだろうか、青みがかった肌の色が綺麗だった。青みがかっていない、乳白の肌もよかったが。要するに色に関してはかなりよかったなあという感想。
 日本書紀とか民俗学系の話とかは、よいアクセントになっていた。やや恋愛パートと離れてしまっている感じもするけど、瀬里奈よりはスマートな印象で、バランスはよいと思う。
 それ以外では本作の魅力は濡れ場の最中と後の睦言。これがいい。脳をとろかすような甘い言葉あり。こんな風に甘く睦みあえるのなら、もう人生終わってもいいかなと・・・(書いてて悲しくなってくる)。本作に瀬里奈ほどのボリュームがあったら恐ろしいことになっていたと思う。それくらいあやめさんはやばかった。まだちょっとぼおっとしてる(笑)。