作品を試して、自分を試す

 2ちゃんねるRewriteスレでけっこう楽しそうだったので期待していたが、やってみるとゆるいところも目に付く。最果てのイマみたいな終末感がないのが物足りない。自分にとっては最果てのイマ以来のロミオ作品で、Clannad以来のいたる絵なので声があるのは違和感を感じる。切ればいい話だけどもったいない。声も絵の色や線もクリアすぎるような気がする。声を入れた場合の宿命ではあるが、テクストが解釈されすぎて、具体化されすぎているというか。やっぱOneは理想的なバランスだったと思う。ストーリーは吉野の苛立ちが理解できる感じ。同時に彼のどうしようもない場違いさも。コタロウも分かっていて空回りしているので、このゆとり教育っぷりとか子供っぽい振る舞いのつけは後で払わされるのだろうけど、その先でどれくらい面白い話になるのかはこの体験版からは分からない。
 というわけでこれからクドわふたーリトバスは未プレイ。クドリャフカの設定にロシアネタがありそうというところが購入の動機なので、ストーリーにはそれほど期待はせずにキャラ萌えで何とか押し切って最後まで楽しみたい。幼なじみは大統領が期待はずれっぽい感じだったので、これを逃すとロシア系のヒロインがメインで出る作品は当分はなさそうだと思えば、とても贅沢なゲームのはずだ。そう思ってゴテゴテと特典が付いたソフマップ限定版を買った。試されてみよう。