ダークなほうへ(白き天使達の輪舞2)

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 遂に機は熟したようで、寝かせていた調教ゲー「白き天使達の輪舞2」をインストールした。本格的な陵辱・調教ゲームは初めてだ。初めてエロゲーに手を出したときのきっかけが思い出される。今回の一歩も論理的な帰結だ。
 とはいえこの作品はどちらかといえばソフトなものかもしれない。主人公がけっこうピュアな感じで、徹底的な残虐非道はしなさそうなのだ。調教でもその純粋さを相手に投影してしまうんじゃないだろうか。入門としてはいいだろう。
 キャラによって音声が割れ気味なのがもったいない。あまり気に入ってない麗美なのでかまわないけど。霊美は喘ぎ声がしゃっくりみたいなのもおかしい。声は仁美の中の人もあまり上手くないようだ。でもこのゲームは日常会話をじっくり聞く必要がないので、これもかまわない。みんなおっぱいが大きいのは喜ばしい。残念なのは立ち絵がアップ過ぎて、ヒロイン達の胸や御尻のラインが見られないこと。
 主人公を信頼しているメインヒロインを陵辱するシーンは、本当にざまあみろと思いながら悲鳴を楽しんだ。実は彼女が好きだし、見放したりはしないだろうと思っているし、あとでちゃんと感じてくれるだろうと期待しているからこそそんなことができるんだけど、それにしてもこの毛羽立った感じがこっち系のゲームの醍醐味なんだろう。二箇所ほど彼女の名前が、主人公がまだ気にかけていて今作でも登場することになる、前作のメインヒロインらしい子の名前になっていたけど、これは誤字なんだろうか?何のフォローもなかった。これが偶然の演出なら、クルチョーヌィフみたいなアヴァンギャルドなセンスだ。人をモノとして扱おうとしてどこか徹底しきれない主人公の姿は、文学の言葉に対してある種のツンデレだったアヴァンギャルドの詩人達とどこか重なる・・・というのは戯言。
 「先生」と呼ばれると不思議な感慨が沸く(そういえば積んだままの「ている・ている」の主人公も医者だったな)。このゲームでは、キャラ達の性格も、「慰安看護婦」などの設定も、大きなおっぱいも、変な宝石っぽい目も、すべてがヒロイン達をモノとして扱うように要求し、そのことによって逆説的なリアリティを得る。こちらのほうが発売は早かったとはいえ、メインヒロイン三人のうち二人の名前が瀬里奈と紫織なのも何かの縁に思えてくる。気が向いたらまた調教してやろう・・・。そういえば主人公は調教師で医者のはずなのに、マニュアルの表紙にはなぜか「通淫患者の皆様へ」って書いてあるんだよな。