期待していた笑いと機知のセンスが全然合わなかったし(小市民化したロミオといった感じで、古く思われた)、絵も古くてなかなかついていけなかった。各シナリオの終盤は評判どおりけっこうよかった。キャラの第一印象がみんな非常に悪いけど、話をうまく転がして知らないうちに違和感がなくなっていた。
てこいれぷりんせすの体験版をやったときにはそれほど古さは感じなかったから、Lien風の笑いのネタがこのあとポピュラー化して擦り切れてしまったというだけの話なのかもしれない。
口癖が凶悪な柚やキャラデザが絶望的なみなもは、初めは絶対に気に入るのは無理だと思っていた。それが最後には名残惜しくなっているのだから、器用なライター氏の技だ。あからさまな掛け合いのギャグよりも、シリアスパートやギャグ前後の雰囲気に魅力があると思う。