栞ってこんなに媚びるようなくねくねとした動きしてただろうか。立ち絵と違ってアニメでは動きが連続しているから、ゲームでは問題とならなかった部分をどう作るかが腕の見せ所になるわけで、京アニKanonでは器用にもヒロインごとに動作に癖がつけられているところがすごいのだが、他のヒロイン達と差異をつけるためにか、栞に与えられた「女の子らしさ」の演出は過剰なもののような気がする。Keyのドラマトゥルギーと違う気がして「そんなこという人、きらいです」もあまり映えない。Kanonに限らずハルヒでもそうだったけど(ハルヒはキャラというよりは言葉と雰囲気のアニメだったのでそんなに気にならなかったかもしれない)、京アニ作品では手とかを使ったゼスチャーが妙にオーバーアクションというか芝居がかっているというかアメリカン(?)な感じで、これは立ち絵の小さな変化で雰囲気を伝える禁欲的なエロゲー方式とは大きく違ってくる。鍵ゲーの日常シーンはつまらないという評判を気にしてか、京アニは器用な小技を駆使して日常シーンを鑑賞に堪えるものにしようとがんばっている。それはかなり成功していると思うけど、でもそのためにキャラとの距離が観賞用になってしまうという副作用もあると思う。「日常シーン」の描き方は原作が最良とは思えないけど、アニメのもこれはこれでまだ完成はされていない。というか日常と非日常は区別せずに(しているのはプレイヤーや視聴者だけなのかもしれないが)、分かりにくくて強烈なイメージの奔流で押し切ってほしいというのが一番の希望。とりあえず、原作は正直よく覚えていないけど、こんな栞でもオティティーヌの人ならむしろ大歓迎で踏まれようと差し出すのだろう。
 何てこと書いてたら、休日が終わる。ああ。2ちゃんの2006年エロゲー投票が終わったけど、僕は2006年のものは何も買っていないので今年は参加できなかった。あえて言えばNHKにようこそ!についてきたTrue Worldくらいで、これは非18禁だし誰も挙げていなかった模様。もともと新作のゲームはほとんど買ったことないが、2006年のは食指も触手もあまり動きそうにない。これはユーザーの消費の仕方を眺めた感想の話で、ゲームそのものは良質なのかもしれないけど。最近はエロゲーも読書もペースがぐんと落ちてしまったが、職場でかなり濃そうな人(残念ながら男)を一人見つけたのはちょっとよかった。やっと一人。付き合う付き合わないは別としてちょっと安心した。それにしても泣きゲーのストックが底をついてしまった。中古もあらかたやったし、今度はなんか新作に挑戦してみたい気がするけど、エロゲーに限らず、なんにせよプロモーションてうさんくさいものばかりなので探してるうちに萎えてきてしまいそうだ。今年に期待しつつ様子を見守っていきたい。