不良にハメられて受精する巨乳お母さん (60)

 不良にハメられて受精する巨乳お母さん 〜イキ地獄に堕ちた家族のゲーム〜。この語義的にも文体的にも激しく露悪的なタイトルが、あの誇り高い水仙花に連なる作品の名前なのかという感慨。
 甘えむの感想でも書いたとおり、自分はお母さん属性が苦手なので正直なところこの作品もやる前から気が重かったのだが、苦手な属性の抜きゲーをやるという苦行というよりは愚行を敢行。それにしても男勝りで後にビッチ化するだらしない体のお母さんヒロインというのはマニアックすぎるというか。ガングロ女子高生も人様のことながらトラウマみたいなものだし。でも絵がうまくて構図も良かった、それなのにのれないまま、とりあえず読み進めている自分が情けない。最後まで進めたらエロは別にしても楽しめた自分がいたんだけれど、シンに頼もしさを感じてしまったことは肯定していいのか分からない。
 エロにしてもたぶんその気になれば入り込めたのかもしれないけど、第一に属性が合わないこと、第二に自分がおっさんゲーマーになって腰が重くなってしまったことと、そして第三に、ひょっとしたら、自分の中のどこかに禁忌の感覚があって拒否してしまったのかもしれないことがあってダメだった。一番肝心なエロ要素を除いた部分ではバランスよくできたいい作品だったと思う。これがキョウコではなくて処女臭の匂いたつ可憐な女の子がヒロインだったら、ハマったのだろうけど自分としての進歩(?)はなかったかもしれない。理想のヒロインが収奪されてキョウコになったという意味での寝取られでもあった、といったら作者様に怒られるかもしれないが。