吸い寄せられるように

 気づいたらまた秋葉原に行ってた。さすがに今日はエロゲーは買えなかったけど、mp3プレイヤー(512MB、中古4700円)を買った。はじめに見た店のおっちゃんにはいろいろ説明してもらった挙句に裏切ってしまって申し訳ないことをした。あの店の前は通りづらくなるな。
 ラオックスアウトレット館の閉店セールがまだやってたんでのぞいてみた。村田蓮爾のフィギュアが100円で一つだけあったので買ったところ、家に帰って開けてみたら、綺麗なツインテールの少女の象牙風バージョンだった。これは当たりだ!定価が300円とは思えないくらい造形的な調和が取れていて、下手に彩色していないので気品がある。とはいえ無彩色ゆえにキャミソールがスク水のようにも見えてしまうという不思議。先日コトブキヤ観鈴ちんをお迎えして有頂天になっていたばかりだが、この少女も実に素晴らしい!今日は就活と週末の秋葉原の雑踏でくたくたに疲れて、帰ってからは思わず「アタマリバース!」と呻いていたが、この少女のおかげで癒された。あんまり関係ないんだけど、好きなプーシキンの詩を一つ:

Царскосельская статуя
Урну с водой уронив, об утес ее дева разбила.
Дева печально сидит, праздный держа черепок.
Чудо! не сякнет вода, изливаясь из урны разбитой;
Дева, над вечной струей, вечно печальна сидит.

ツァールスコエ・セローの彫像
水を湛えた壺を 岩肌に落とし 割ってしまった少女。
破片を手にして 悲しげに座る。
なんと!水は枯れず 割れた壺から溢れつづける。
永遠に流れる水のそば 座る少女は永遠に悲しげ。


 脚韻もないし、4行だし、ギリシャ風の古典的調和を捉えようとするエピグラム。訳は平板ですが。ツァールスコエ・セロー(皇帝村)自体がロシアの帝室のために作られた近代の模倣物。プーシキンは模倣の模倣を受け入れるだけの謙虚さと若い感性を、31歳になっても持っていたということ。
 僕のこの少女も、二つのお下げを揺らしたまま、その健康な身体を初夏の風に永遠にさらしている・・・・・・。

 さて。
 あと、同じくアウトレット館で週間わたしのおにいちゃんが300円で大量に売られていて、ロリフィギュアファンではないしもう祭りのあとだけど、なんだかかわいそうなので一つ買ってきた。こちらは古典的調和など欠片もない、猥褻物すれすれの彫像。やはり細部は丁寧に仕上げてある。ツインテールの幼女が四つん這いになって、顔をミルクまみれにし、永遠に悲しそうな顔をしている。

 それから、ONEのドラマCD瑞佳編とKANONのサントラ「recollections」も買った。そのうち聴いてみよう。特にKANONは原曲しか聴いたことがないので楽しみだ。