西尾維新『傷物語』

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

 期待していたよりも軽めの話で、西尾維新らしくないといえばらしくない感じがした。どちらかというとうえお久光の『悪魔のミカタ』と似た読後感(設定も似ている)。思弁よりもバトル。そこらへんのパンチの弱さも含めての、プロフェッショナルではない「趣味120%」なのだろうか。そうなると逆に、もっと軽いらしい『化物語』も読みたいような気になってくる。まあ、羽川さんのパンツとかおっぱいとかがよかったからなのかもしれないけど。