Carnivalをプレイ中(ネタバレ注意)

 柚木式子は物語を持たないかわいそうな娘でした。渡会泉は物語を与えられました。まだ主人公はなかなか好きにはなってくれないけど、でも全てを投げ打って、きちがいみたいでどうしようもない主人公についていって必死にアピールして、一緒に逃げて、金色夜叉やって、最後にはやっとお互い離れがたい存在になって、よかったじゃないか。逃避。らくえんの杏、イリヤの空。OP作った人つながりってわけじゃないけど、何だかイリヤの空のときのような加速していく悲しい感じ。BGMのせいも。音楽がよくあった作品は久しぶり。これDL版でBGM抽出できないのが惜しい。西尾維新みたいな饒舌だけど擦り切れた言葉を使う、西尾維新みたいにそれがだんだん悲しく必死になっていくテキストに、秋空のように澄んだテクノだかプログレだかの音楽がついたら。智代アフターのように軽い線と白っぽくて明度の強い色彩がついたら。という泉シナリオを終えた(らしい)時点での感想。固有名詞だらけの幼稚な文章になっちゃったが。