ついでに

 ついでに書く機会を逃してしまったのを挙げておこう。

  • 田中ロミオ人類は衰退しました 平常運転』:もう終わったと思っていたので書店で偶然見つけたときには幸運に感謝した。「おふたりさまで、業務活動記録」と「旅の手土産に最適なもの」が特に感慨深かった。あと、田中ロミオもネットの読者の感想を読んで力づけられたりすることがあるんだなあとしみじみ。次のシリーズが「ネタ寄りにならず、ロードス島やフォーチュンクエストのような生身感の強い話」とあったのは、まさにこの2作がラノベの原体験である自分にとっては嬉しい話だ。エロゲーも作ってほしいのだけど。
  • 石川博品『アクマノツマ』:コミケで見た石川先生が元気そうでなによりだった。日常物といっておけば後半で盛り上がらなくても許されるわけではなく、前半の勢いというか瑞々しさが後半は失速気味だったのが残念。なんにせよ石川先生の業の深さが遺憾なく発揮されていて得がたい作品だったけど。
  • 王雀孫『始まらない……』:これは残念な作品だった。この文体でこのネタで一冊丸々はきつい。おれつばの悪いところが出て滑った感がある。
  • アニソン:『夏色プレゼント』と「未確認で進行形」の小紅のキャラソンを買って繰り返し聴いた。小倉唯さんはもっと積極的に歌を聴きたい声なんだけどまだあまりいい歌がないようなので今後に期待。小紅のキャラソンは例のミュージックビデオを見て買ったもので、「ぜんたい的にセンセーション」は仕事帰りとかに聴くと疲れが抜ける素晴らしい歌。アニメを見たから当然なのだろうけど、なんというか、声からおっぱいの揺れや重量感が伝わってくる。アップテンポな曲だからということもあるのだろう。残りの2曲は穏やかな曲だからか、はじめはあまりおっぱい性が感じられなかったけど、注意深く耳を傾けると(想像力を働かせると)、きちんとおっぱいが伝わってきて感心した。これが結城友奈になるとおっぱいがなくなるから不思議なものだ。シニフィアンシニフィエは一対一対応ではないのだなあ(適当)。
  • 『さくらシンクロニシティ』:メーカーを信用できないので発売後すぐに買うかは分からないけど、予約はしておっぱい色紙をもらってある。この色紙が不思議な代物で、マルセルさんが指摘したように、この作品のりせというヒロインはけっこう「モニタを飛び越えてこちらを見ている」感じが強いキャラデザになっていて、これは色紙の絵でもそうなっている。だから色紙なのに既にゲーム画面のような距離感と緊迫感が伝わってきてうならされるのだけど、おっぱいまるだしなのである。たぶん買うであろうゲームということで、あらすじやキャラ設定はあえて読んでいないし体験版もやらないつもりなのに、すでに本来ならご褒美であるべきエッチシーンのような「理解できる」おっぱいとまなざしが現前している不思議。この齟齬のせいで、この子は何を考えて(おっぱい出して)こちらを見ているのだろう思わざるを得ないようなまなざしでもあり、声がないこともあり、大げさな言い方をすれば、スフィンクスのような謎めいた微笑み(+おっぱい)になる。事前配布の予約特典でこれほどの強度の絵を出すのが正しいのかどうかはよく分からないが(ちなみに、他の店舗特典はどれもいまいちに見える)、作品がこれに負けない出来となるよう期待したい。