天使のいない12月後記

 画像の吸出しをしたのなんていつ以来だろう。吸い出しても、音楽を聴きながら眺めるくらいしかできることはないんだけど。やっぱ雪緒ただものじゃない空気でてるなあ。透子も恵美梨も見ていて飽きないし、明日奈は綺麗だなあ。
 音楽は吸い出してみたけど、短かったりするんでサントラを買ってしまうかもしれない。下手するとゲーム本体のほうが安いんだけど。しかし、いくら聴いても嫌にならない、癖のない音楽だ。浸ってしまう。EDのヒトリにしても、あのセピア色フィルムのEDムービーじゃなくて、作中の絵を見ながらだとあまり戸惑わなくてすむかもしれない。歌詞は確かに悪くないけど、僕の場合は基本的に、歌は音で受容して、意味はセンテンス単位じゃなくて単語や短いフレーズ単位で受け取るから、いくら歌詞がよくても、AKKOのあの優しすぎる声では困ってしまう。(もともと歌の歌詞は期待も信用もしていないので、透明な存在になってしまっても構わない。鳥の詩みたいに単語が前とつながっているのか後ろとつながっているのかよく分からないのがいい。)
 この作品、評価があまりよくなかったり、透子がうざいと言われていたりするらしいけど、その辺が理解できない。透子がしのぶ以外に友達がいないのもおかしい。だれでも気持ちよく付き合っていけそうなのにな。主人公に友達いないのは非常によく理解できる(笑)。功に対してもずいぶんひどい仕打ちしてるし。普通の顔をしてるつもりなのに、なんか悲しそうな顔してるけど大丈夫かと心配されることが時々ある僕としては、いろいろと親近感を感じてしまうところがあるんだけど、明らかに一緒にいて気持ちいい奴ではない。ついでだが、主人公の名前を変更していたプレイヤーとしては、回想モードの主人公名がデフォルトしかないのは残念だ。セーブデータを何とかしなきゃならないのか。
 2chの雪緒スレを見て、井村屋ほのかさんが担当してる駅のアナウンスを聞いてみたけど、とてもいい声だ。まあ短いし味わうも何もないんだけど。他の作品ではあまり役に恵まれていないらしいけど、雪緒だけでもものすごいことだと思う。
 この作品は暗いといわれているし、確かに暗いけど、人生においてこういう気分に陥らなくてすむことは、幸せなことなんだろうか。この暗さが標準になっていて、時々ぬくもりを見つけては安心する、というような生き方だってあるんだ。さすがに一人じゃ耐えられないだろうけど。