語りは踊る(クロスチャンネル開始)

 冬子シナリオらしきものを終了。ライターさんに見事なまでに翻弄されてしまっている。以前に体験版をやったときほど主人公が不快じゃないのは、僕にも余計な知恵がついてしまったからだろう。主人公はエロゲーその他のモチーフに対して斜に構えずにはいられず、しかもかわし方が上手くて楽しく読める。ヒロインよりも主人公の造詣に深みがあるっていうのは、やっぱキャラゲーじゃないよなあ。主人公とライター氏の話芸がここまで強く出てきていると、彼らに翻弄される僕や冬子はその掌で踊らされている感じがしてしまって、キャラ萌えやポルノ性の点ではちょっと居心地が悪くなる。その居心地の悪い冬子を愛せるのが変態の業の深さ。それはいいとして、彼ら(主人公やライター氏)としても、プレイヤーやヒロインに「責任」で付き合う感じになる。まあエロゲーを宗教化するのに比べたらずっと健全だ。
 ・・・このあたりのことはロミオさんの小手調べで、最終的にはここから遠い地平まで連れて行かれるのだろうか。