- 作者: 奈須きのこ,こやまひろかず
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/10
- メディア: 単行本
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あと、文体は特にぶっ飛んだりはしていなかった。これは期待しすぎだった。いわゆるDQNなところがある主人公の語りで、その語り口はあまりこなれておらず、ややすべり気味。決め台詞の出し方がうまいとのことだけど、これも特に冴え渡っていた感じもなかった。フィクションである軽さが抜け切らなかったからか、フォントとかもそうだけど、過剰にカッコつけたスタイルのせいか。
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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あとヒロインのホロは某ランキングで2006年の女性キャラクター部門で1位を取ったらしいけど(本作の購入動機は主にこれ)、これもちょっとなあ。やたらとモラルと警句を垂れる教育的なヒロインですね。彼女を描写する筆も何だかネチネチとしています。
衝動買いだったけど、案の定ハズレ気味だった。中世ヨーロッパの都市経済の黎明期を舞台にしたらしいその設定はなかなか腰の据わったものだとしても(ちょうど今阿部謹也の『中世の星の下で』を読んでいるのでちょっとリンク)、青臭い文化系大好きなダメ営業マンには困った本だった。もっと抒情に流れて。中学高校の頃だったこういうラノベでも楽しめたんだろうなあ。最近は時間もあまりないし、やはりもう少しとんがった文章のものでないとつらい。