脱線

Sexiaコレクション 川島和津実 [DVD]

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 AVの感想を書くなんて、願わくばこれで最初で最後にしたいものだが、20代最後の誕生日を迎えて最初にしたことがこれだった。先日の『サブカルチャー解体神話』で興味を持った知性派(?)AV女優黒木香(名前は聞いたことがあった)について2ちゃんに何かないか探したけどスレとかはなく、代わりに見つけたのが全然関係ない川島和津実だった。ずっと前にどこかで見て、そのかわいさに名前を覚えていた。1998-99年の2年ほど(6本)しか活躍していないけどけっこう人気はあったそうな(ウィキペディア)。AVは一般人並(?)にしか知らないけど、たいてい興醒めなのは、女優がバカっぽかったり演技がわざとらしかったり逆に置いてきぼりにされたり、インテリアや照明や音楽が安っぽかったりどぎつかったりして、見ているこちらとのズレを感じがちなこと。そのB級具合に満足できるほどリアリストではない。エロゲーと違ってストーリーがないので殺伐としており、また生々しく空気が伝わるものでもあり。いつかマイベスト的な女優を見つけられればと思いつつも、AVは広大すぎて探す気にもなれない。エロゲーみたいに面白いレビュアーがいるならいざ知らず、今となっては探す手だても余裕もない。だからこうして偶然見つけたものをありがたがるしかない。
 エロゲーなら100本以上持っているが、AVは実にこれが2本目(大昔に1-2本VHSを持っていたが捨てた)。1本目(別の女優)は開けてみたらやはり興醒めな内容でがっかりだった。この川島和津実のは、パッケージがよかったらなおよいのだが、それでもとっておいてよい出来だと思う。もちろん安っぽい演出や中途半端な編集や残念な大きなモザイクはあるのだが、それでも、可愛い声やきれいな肌や優しげな表情はきちんと撮られている。照れる顔を慈愛の表情と誤読できるのがよい。AVの生臭さというか毒というかを感じさせない貴重な雰囲気を持った女優だったと思う。