キラ☆キラ③

千絵ルート。あー、だいぶいっぱいになってきている。出来事や出会いの流れがたくさんでめまいがしそう。途中でトルストイの言葉が出てきたけど、このシナリオはまさにトルストイの小説のようにエピックで盛りだくさんな感じだった。ついでだけど大作家の方の小説にも不倫と家庭の話はよく出てきていたなあ。紗理奈ルートは対照的に、というか紗理奈ルートの分もプラスされて、千絵ルートでは出来事いっぱいだったし、千絵と仲を深めていく過程もたっぷり書かれている感じがした。大体どんなエロゲーにも幼馴染ヒロインというのはいるけど、それはたいてい主人公との位置関係をあらわす設定であって実際にはそれほど掘り下げられることはないけど、千絵の幼馴染度がけっこう濃くて、はじめはただの突っ込みキャラなんだけど、細かいエピソードの積み重ねがだんだんじわじわ効いてくるようになっている。大切なヒロインになっている。今は自分の位置がだいぶ変わってしまったのでどうか分からないけど、たとえば2年前の僕だったら、この幸せの手に入れられそうな爽やかな感じ、幸せの近くまで辿り着けた感じ、ひょっとしたらかなりの鬱になってたかもしれないな。タイトル画面を見ながら、彼らの通った軌跡を振り返り、その余韻に浸されて。