くじら①(胡桃)

 どうやら期待外れに終わってしまいそうなこの作品、期待の水準を下げることにした。水夏を出したメーカーだからっていっても、タイトルやそのデザインのセンスが気に入っても、やっぱ重要なのはライターだなと改めて。「世界の崩壊」とか「世界の支配者になる」とか身もふたもなく連呼されるのにはまいった。売り物の「不条理」もなんかダメなセカイ系っぽい設定の話で、カフカとかそういうのじゃなかったらしい。期待できそうなのは妹とくじらの少女だけど、他のシナリオもこんな調子だったら困るなあ。
 胡桃に関しては、大きな胸の持ち主ということで、そこはよかった。Hシーンの絵だけやけにレベルが高かったのもよかった。
 主人公が旅芸人とか女形の設定があまり掘り下げられていないのが残念。