引越しとか

 いよいよ生活の転機が現実のものとなってきて、何度もの送別会やら挨拶回りやら残業やらでへとへとになって、帰宅してもぼんやりネット巡回やらエッチな絵を眺めるだけという怠惰な日々。楽に行こうとすればそれが一番なんだけど、何にも日記を書かないと何にも引っかかりない日々を送っていたかのような気になってしまう。なくなってもかまわない程度のものを趣味って言うはずなんだけどなあ。引越しやら仕事始めやらでしばらくネットを使えなくなりそうだし、久々に近況日記でも。
 二日間で合計8件のアパートを見て回った。学生時代から自宅通いや寮暮らしだったので、自分で住む場所を選ぶのは初めてだが、いろいろな部屋を見て回って自分の新しい生活を想像するのは楽しい。引越しマニアみたいな人がいるのも分かる気がする。家賃4万円台、会社のある駅まで乗り換えなしで30分以内という条件で探し始めたときは、代理店の人にあまりいいのはないかもと言われ(都内の相場は普通6-7万円だそうだ)、つげ義春のマンガにでも出てきそうな昭和的な厳しい小部屋になるのかと覚悟していたが、粘ればそれなりの候補は出てくるようで、神奈川県にはなってしまったがそれなりにいい物件を比較して決めることができた。7畳一間の見晴らしのよい高台にある部屋で、ロフトが付いているので天井が高くて解放的な気分になれそうだ。今の6畳で壁が本棚とエロゲ塔に隠れてパソコンで足の踏み場がなくなっている部屋と比べると、まるで格好の秘密基地を見つけたような気がして年甲斐もなくわくわくしてしまった。女の子だったら赤毛のアン的な凝り方をしたくなるところだ。まあこれがそのうち魔窟に変わるわけだが。唯一の後退はトイレと風呂が一体型になってしまったことで、これは後でじわじわ効いてくるかもしれないが慣れるしかない。
 新しい仕事は業務内容はおそらくだいぶよくなるだろうが、給料がだいぶ減る。ほとんどタダみたいなもんだった家賃がこれからはちゃんと発生するし、交通費の支給額や残業手当も減る。今までは年150万円くらいのペースで貯まっていっていた貯金がそれほど増えなくなるだろう。気にしても仕方ない。貧乏な会社なので接待とか飲み会とかが減りそうなのが経済的にもありがたい。


 あとはちょっとラノベを読んだ。
 米澤穂信ボトルネック』(asin:4101287813)、『氷菓』(asin:4044271011)、『さよなら妖精』(asin:4488451039)。文体がじじくさいエロゲーみたいでかっこ悪いのでもうこれ以上は読まないつもり。テーマでは『さよなら妖精』は面白かった。外国人の女の子が外から来て、彼女を通してつまらない自分を変えようとあがく話で、ちょっと身につまされる部分もあった。文体のかっこ悪さをテーマに消し込んでいるのがずるいといえばずるい。
 J・さいろー絶対女王にゃー様』『絶対女王にゃー様2』。しろ氏の絵は『夏めろ』以来なので、これでしろ氏は変態作品の絵師という印象が強まった。これまた夏の話で、登場人物がよく汗をかいたり川に落ちたりする。キャラの演じ分けや入れ替わりのモチーフとかもあって水夏を思い出したり。ごちゃごちゃめんどくさくてどろどろだが、たまにはそういうのもいい。展開はルート分岐が見えてだんだんエロゲー的になってきた。文体は普通。
 SFも買ったのでそちらに期待。

絶対女王にゃー様 (ガガガ文庫)

絶対女王にゃー様 (ガガガ文庫)

 
絶対女王にゃー様2 (ガガガ文庫)

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