2011-01-01から1年間の記事一覧

猫撫ディストーション (75)

これまでの分 体験版雑感:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20110213 ギズモ・式子:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20110227 結衣:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20110306 柚:http://d.hatena.ne.jp/daktil/20110313琴子: 震災やら何やらを挟んで設定的な部…

可能性の世界

このタイミングで親類の慶事があり、避難するかのように南洋のリゾート地へ行ってきた。「べ、別に自分のことが心配だからじゃないんだからね」と言えるなーと思っていたけど、帰国しても相変わらず悲劇と不安が生活界の外側に剥き出しで見えているような、な…

猫撫ディストーション 柚

ステレオタイプな見方になるが、女は論理でなく感情で動くものだというような流れの話だったと言えなくもない。世界を確定させるためのイーガンの万物理論的な観測者椅子取りゲームかと思いきや、結局は自分の感情を信じて押し通した柚の勝ちとなった。 それ…

猫撫ディストーション 結衣

骨組みばかりで肉付けが省かれたシナリオという印象。その省き方にあるいは結衣らしさを見て取ることができるのかもしれない。 動物、植物、とくれば次は鉱物になるのは自然な流れで、そこにファウストのテーマがきれいに重なるのも納得でき、その上で個人的…

猫撫ディストーション 式子

エロゲー的想像力が夢見ていた楽園の実現を実際にやってみるとそれは多分に陳腐なものになる可能性が高いのだけど、その陳腐さはある程度までは取り除くことができるノイズに過ぎない。そしてそれを完全に取り除くことには意味はないと分かっていたはずだろ…

猫撫ディストーション ギズモ

適当な感想垂れ流しです。あとネタバレもあるかも。 あまりよく覚えていないのだが確かくきゅの字椎奈にとって家族というシステムは隙のない牢獄のようなものだったはずで、そこから先に行こうとしていたというテーマからすると、この作品の壊れた家族を修復…

日記

職場のチームの先輩が立て続けに辞めて、ついに残ったのが僕と後輩の女の子だけになってしまった。まじめでおとなしくて小さい子なのだが、声が北都南によく似ていて癒される。顔を上げずに声だけ聞いていたらエロゲーをオートモードでやっているのと変わら…

蝦沼ミナミ/みさくらなんこつ『朝からずっしりミルクポット』

朝からずっしりミルクポット (ぷちぱら文庫 9)作者: 蝦沼ミナミ,みさくらなんこつ,ハースニール出版社/メーカー: パラダイム発売日: 2011/02/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 137回この商品を含むブログ (5件) を見る 一日に何度か出してあげないとすぐ…

猫撫ディストーション 体験版雑感

最近エロゲーマーとして不能気味で憂鬱だが、こればかりは我慢できずに手を出した。が、評判ほどぶっ飛んだ内容ではないという印象。『荻浦嬢瑠璃は敗北しない』のメタテキスト改変操作関連で、他人を二次元絵に変換できる現象の延長線上の設定っぽい。嬢瑠…

雑記

特にネタらしいネタもないけどブログが止まるのはなんとなく寂しいので何か書いておく。今日は猫撫を予約してきた。Lover Soulの作品は相変わらず見つからない。こうなったら何とか秋葉原まで足を伸ばす時間を作らなくてはならない。2月は猫撫、ミルクポット…

エロゲーないものねだり

ツイッターで松波さんから「芸術的素養」の生かし方について言及があった。僕の場合は素養というにはあまりに偏っているけど(1900〜1930年くらいのロシア関係の中で自分興味のあるものだけ)、確かに何らかの知識の断片はあるので、エロゲーの感想を書くときに…

旧暦聖誕祭前の素晴らしき日々

サークル「第三永久機関」の同人誌「ヌミノーゼの外」を読んだ。『素晴らしき日々』では作品世界に没入することばかりに目が言って作品のテーマの考察とか割とどうでもよくなってしまっていたので、この同人誌を読んで理解を補足することができた。結局「存在の至…

then-d編『恋愛ゲームシナリオライタ論集30人x30説』、『同10人x10説』

先日のコミケで買ったものを読んでの駆け足の感想。作家の特色に関わる新しい知見を得ることができたものやプレイ済みの作品があるものを中心に。やっぱ評論は大変だ、みなさんすごいです、というのが全体的な感想。 then-d「亡き現在のためのパヴァーヌ」:い…