Musicus! 続き2

また少し続き。今日で連休も終わりだ。 一人になるとたくさん寝てしまう。昨日は『電気サーカス』を読み返して(半分くらい読んだ)12時間以上寝た。昼夜逆転の年末年始だった。対馬とミズヤグチが混ざったような人が出てくる夢を見た気がする。あと、Musicu…

Musicus! 続き

気を取り直して少し読み返してみる。というか自分の中でこの作品をなかなか終わらせたくない気持ちがあるが、僕にはそのアウトプットの仕方がよくわからない。本来はこの飢餓感が僕がエロゲーに求めているものだったのかもしれない。没入するというのは、ゲ…

Musicus! (90)

とてもいい作品だったので整った感想はかけなそうだ。余韻の多くは一晩寝て日常が始まってしまうと失われるので、勢いで書き殴れることだけでも残しておかなきゃ。 ・作品の音楽面では特に突出したものは感じなかったがそれは何の問題もない。 ・田崎さんル…

陸秋槎『元年春之祭』

元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)作者: 陸秋槎,稲村文吾出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/09/05メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る もう一つ、新刊の『雪が白いとき、かつそのときに限り』も印象的なタイトルで、こっちは著者サイン入り…

柳宗玄『秘境のキリスト教美術』

秘境のキリスト教美術 (1967年) (岩波新書)作者: 柳宗玄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1967/11/20メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る いつどこで買ったのか忘れてしまったが何気なく手に取った本が面白かった。刊行は50年前だが、著者は今…

米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2004/06/25メディア: 文庫購入: 27人 クリック: 141回この商品を含むブログ (188件) を見る いまさらながら初めてきちんと読んだ米原万里の本。昔、『オリガ・…

澁澤龍彦『ねむり姫』

ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1998/04/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 24回この商品を含むブログ (30件) を見る 先日、今更ながら積読していた『異端の肖像』を読んで、ブックオフで買…

花咲くオトメのための嬉遊曲 (75)

セーブデータを見ると震災直前の2011年2月に手をつけて止まっていた。8年前だ。 春にアニメのハチナイをみて、ゲームを始めて、ようやくこれを思い出した。当然だが、ハチナイよりも野球描写やそもそものモードというか心構えの部分が濃くて、その意味では読…

マイクル・コーニイ『ハローサマー、グッドバイ』『パラークシの記憶』

ブックオフで何かの小説を探していて偶然手に取って買った。訳者解説が熱が入っていたからかもしれないし(SFの解説はそういうのが多い)、表紙のイラストがよかったからかもしれない。特に『ハローサマー、グッドバイ』の方はヒロインのブラウンアイズが可…

薬屋のひとりごと

田中ロミオのシミルボンで紹介されていたのがきっかけで、「薬屋のひとりごと」お盆の前から読み続けてようやく最新話まで来た。長編のなろう小説を読むのは「幻想再帰のアリュージョニスト」(途中で読み止し、いつか再開したい)以来だ。 「後宮楽園球場」…

エヴァとハチナイ

エヴァQ エヴァンゲリオン新劇場版Q(2012年)を観た。 あまり評判は良くなかった気がしていたが、観てみたら結構よくて、中だるみも感じず最後まで見入ってしまった。エヴァの世界で何か新しいことをやろうとしても、たとえそれが公式のものであったとして…

ウィザーズコンプレックス (75)

マルセルさんのおすすめや討論会のおかげで結構事前の期待値が高まってしまったけど、やはりアイリスと学園長の関連が一番面白かったかな。といっても、先達の言葉に飲み込まれないようにと意識したせいで、かえって少し限定された読み方になってしまったか…

古いこと

エヴァ エヴァンゲリオンがネットフリックスで配信開始というニュースとともに、ロシアの古参オタクたちがエヴァの思い出を語るエントリが流れてきた: https://otaku.ru/all/evangelion-in-memories/ エヴァのロシアで最古のファンサイトとやらも: http://…

和香様の座する世界 (75)

ビックリマンシールは僕が小学1~3年生くらいの頃に流行っていた気がする。大量に買ってチョコをゴミ箱に捨てる問題も話題になった直撃世代だった。一番かっこいいのはヘッドロココ。ホログラムの迫力があったのは魔肖ネロ。ググってみたら、他にもサタンマ…

欲張りなモニタと控えめな演出

年末に秋葉原に行ってPCを買い替えて、10年くらい使った小さなノートPC(15.6インチ)からバカでかいモニタ(23インチ)のデスクトップPCになってゲームを堪能する環境が整った。家で仕事をするときはブラウザのタブを50個くらい一気に開いたりすると言った…

ブログだけどダイアリー

はてなダイアリーからはてなブログに移動したので、とりあえず何か書いておこう。たまには日記らしい日記でも。 今日は久々に親に顔を見せ、外食をしてきた。あまり話し込むことはできなかったが、初めてロシア料理を食べさせてウォッカで乾杯することはでき…

ボンジュール鈴木

THE BEST OF BONJOUR SUZUKIアーティスト: ボンジュール鈴木出版社/メーカー: 2.5D PRODUCTION発売日: 2017/08/04メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログ (1件) を見る たまらず「やがて君になる」のOPを買ってしまい、ほどなくこのアルバムにも手…

滝本竜彦『ライト・ノベル』

ライト・ノベル作者: 滝本竜彦出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/11/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る まだ考えがまとまっていないというか、まとめる必要があるのかよく分からないので、書きながらどうするか決めよう。 偉そうな…

もののあはれは彩の頃。 (60)

時間は必ずしも線状のものではなく、分断された断片から断片へと飛躍したり、他の断片がオーバーラップしてきたり、どこかが引き伸ばされて高密度になっていたり、どこかが抜け落ちて希薄になっていたりする。そのことを実感するのは「思い出す」という行為…

石川博品『夜露死苦! 異世界音速騎士団"羅愚奈落" 〜Godspeed You! RAGNAROK the Midknights〜』

夜露死苦! 異世界音速騎士団"羅愚奈落" ?Godspeed You! RAGNAROK the Midknights?作者: 石川博品発売日: 2018/08/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 久々に石川博品の傑作を読んだ!ネルリ以来だ!と思ったが、そういえば後宮楽園球場…

花色ヘプタグラム (70)

温泉街や温泉旅行というものの意義を実感できたことは多分ないと思う。身体と精神の保養の場所ということは頭では分かっているのだが、子供の頃から温泉に何度かいったことがある体験に照らしてみると(特に夏休みに親の実家に帰省したとき)、あまり温泉で…

昔のアニメ

最近、放送20周年だとかでserial experiments lainの話題をみて、久々に見返してみた。観たのは3回目くらいか。最初に観たのはエロゲーを始める前の頃、エヴァンゲリオンで受けた衝撃というか傷を再び受けたくて安倍吉俊氏関連の作品を漁っていた頃、海賊版…

幻月のパンドオラ (60)

こころリスタとこころナビは大変楽しませてもらったが、こちらはいまいちだったかな。この2作にとっての電脳世界に比べると、本作でのゲーム世界はあまり魅力的に感じなかった。個人的にそれほど豊かなゲーム体験を持っているわけではなく、アクションゲーム…

森薫『乙嫁語り』10巻

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)作者: 森薫出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/02/15メディア: コミックこの商品を含むブログ (16件) を見る どのヒロインもそれぞれ魅力的だが、一番引き込まれるのはやはり3巻のタラスの話だ。神がかった構図や視線の…

息抜き

久々にだらだらブログを書いて声を整える余裕ができた。といっても何か書くべき新しいことがあるわけじゃない。思いついたままを適当に。生活や人生には建設的な方向に持っていこうとする力がことあるごとにしつこく顔を出し、復讐してくるので少し気晴らし…

ノラと皇女と野良猫ハート2 (75)

前作の感想は何だかやや中途半端なままになってしまい、その後、マルセルさん、残響さん、こーしんりょーさんとの討議(残念ながら中断)でも個人的に準備が不十分だったのだが、続編である本作は期待したとおりの佳品だった(特に言葉と詩的イメージが元気なア…

石川博品『先生とそのお布団』

先生とそのお布団 (ガガガ文庫)作者: 石川博品出版社/メーカー: 小学館発売日: 2017/11/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る どこまでが事実でどこからが創作なのか厳密に考えてもしかたないので自分にとって自然で都合のよい読み方をするし…

大迷宮&大迷惑 (65)

そこにはいつも本があった。 自分が物心ついてから本の世界に引かれていったのには、ファンタジーの導き手があった。最初は母親に読んでもらったナルニア国物語とかエルマーの冒険とかだったかな。それから自分でもはてしない物語とか読んでみた。小学校2年…

甘夏アドゥレセンス (40)

テキストが壊滅的なので楽しめる人はかなり限定されるけど、自分はかろうじて対象になったかな……。ナツというヒロインが、ロックが嫌いだといわれて「もうっ、ロックが嫌いってなんなのぉ!! それって同じ人間なのっ?!」と癇癪を起こしたり、ロシアで道行く人…

泉鏡花『由縁の女』

泉鏡花集成〈14〉由縁の女 (ちくま文庫)作者: 泉鏡花,種村季弘出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 読み始めたのは何年前だったか。トノイケダイスケの書くのろけシーンのような文章が、トノイケダイ…