diary

猫撫ディストーション ギズモ

適当な感想垂れ流しです。あとネタバレもあるかも。 あまりよく覚えていないのだが確かくきゅの字椎奈にとって家族というシステムは隙のない牢獄のようなものだったはずで、そこから先に行こうとしていたというテーマからすると、この作品の壊れた家族を修復…

日記

職場のチームの先輩が立て続けに辞めて、ついに残ったのが僕と後輩の女の子だけになってしまった。まじめでおとなしくて小さい子なのだが、声が北都南によく似ていて癒される。顔を上げずに声だけ聞いていたらエロゲーをオートモードでやっているのと変わら…

蝦沼ミナミ/みさくらなんこつ『朝からずっしりミルクポット』

朝からずっしりミルクポット (ぷちぱら文庫 9)作者: 蝦沼ミナミ,みさくらなんこつ,ハースニール出版社/メーカー: パラダイム発売日: 2011/02/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 137回この商品を含むブログ (5件) を見る 一日に何度か出してあげないとすぐ…

猫撫ディストーション 体験版雑感

最近エロゲーマーとして不能気味で憂鬱だが、こればかりは我慢できずに手を出した。が、評判ほどぶっ飛んだ内容ではないという印象。『荻浦嬢瑠璃は敗北しない』のメタテキスト改変操作関連で、他人を二次元絵に変換できる現象の延長線上の設定っぽい。嬢瑠…

雑記

特にネタらしいネタもないけどブログが止まるのはなんとなく寂しいので何か書いておく。今日は猫撫を予約してきた。Lover Soulの作品は相変わらず見つからない。こうなったら何とか秋葉原まで足を伸ばす時間を作らなくてはならない。2月は猫撫、ミルクポット…

エロゲーないものねだり

ツイッターで松波さんから「芸術的素養」の生かし方について言及があった。僕の場合は素養というにはあまりに偏っているけど(1900〜1930年くらいのロシア関係の中で自分興味のあるものだけ)、確かに何らかの知識の断片はあるので、エロゲーの感想を書くときに…

旧暦聖誕祭前の素晴らしき日々

サークル「第三永久機関」の同人誌「ヌミノーゼの外」を読んだ。『素晴らしき日々』では作品世界に没入することばかりに目が言って作品のテーマの考察とか割とどうでもよくなってしまっていたので、この同人誌を読んで理解を補足することができた。結局「存在の至…

then-d編『恋愛ゲームシナリオライタ論集30人x30説』、『同10人x10説』

先日のコミケで買ったものを読んでの駆け足の感想。作家の特色に関わる新しい知見を得ることができたものやプレイ済みの作品があるものを中心に。やっぱ評論は大変だ、みなさんすごいです、というのが全体的な感想。 then-d「亡き現在のためのパヴァーヌ」:い…

雑談

ウォークマンを買い換えて曲を入れ直したついでに懐かしい歌を聴いてみたり。エロゲーのサントラとか同人CDとかも日本語のものは全て曲名とかをネットから拾ってくるのに改めて感心した。ただし、昔、といっても5年前とかだけど、大きな声では言えないけど自…

なんか絵とか思い出しつつ

紫や青はロシア象徴主義が特に好んだ色で、当時の詩とかを見てみると紫と青だらけになっているのも多い。絵画では特にヴルーベリが好んで使っていたような気がする。ソナーニルとは直接は何の関係もないので注意。本気で青や紫のニュアンスに神秘的なものを…

対象eをめぐって (エロゲー語り)

http://d.hatena.ne.jp/wannabq/20101127/1290871340 せっかく好意的に言及していただいたので、チャンスを逃さず自分語り。 エロゲーについてのテクストを「批評的・評論的」なものと「感情的・情緒的」なものに分けるとしたら、自分は後者のアプローチに注力し…

ざくろの夢

素晴らしき日々の中で一番穏やかで明るいパートであるLooking-glass Insectの前半部(選択肢前まで)を久々にやってみた。はじめにやったときは読み流していたけど、章題にも入っている通り、確かに鏡のモチーフが多いことに改めて気づく。前章It's my own Inv…

エロゲーの形而下化

実家が一部屋空いたので、そこに滑り込めば居住費食費諸々で年間100万円くらいは節約できそうなことが判明した。通勤も少し楽になる。ただしその場合にはエロゲーのプレイ環境の悪化は避けられないわけで、高島ざくろの大胆なポスターや枕カバーや、可愛いク…

中沢新一『アースダイバー』

アースダイバー作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 183回この商品を含むブログ (312件) を見る 生半可な知識で応用しようとすると都合のいい恣意的な解釈になってしまうのだが、…

西尾維新『猫物語 白』

猫物語 (白) (講談社BOX)作者: 西尾維新,VOFAN出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 22人 クリック: 450回この商品を含むブログ (185件) を見るネタバレ注意・・・ 思春期の高校生が書くならまだしも、30を過ぎ…

ソナーニル雑感

声にとか関して特に意味もなくだらだら感想。 ライアースレでは定期的に野月まひるの声に関する話題が繰り返されていて、特に何か付け加えられるようなことがあるわけでもないし、このブログでも何度か書いた気がするけど、僕は苦手派で、インガノックやヴァ…

紫影のソナーニル 体験版雑感

謎解きとか考察とかいうような読み方が不得意なので今までもただただ流れのままに読んでなんとなく納得した気になっていたし、そういう読み方は健全だと思うけど、それでもやはりこのスチームパンクシリーズで登場する「敵」っぽいのと「味方」っぽいもの、この…

滝本竜彦『僕のエア』

僕のエア作者: 滝本竜彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (20件) を見る 仕事で使う本を探しに本屋にいったら平積みされているのをふと目にしてしまったのが運の尽き、本当なら読み終…

ツイッター始めた

http://twitter.com/vozduhan

明日の君と逢うために:七海/真奈美

明日香、里佳とテンションの高めなヒロインのルートに続いて一日でまとめてやったら、さすがに脳の許容範囲を超えてしまったようで、やってて疲れてしまったのがもったいない。 里佳シナリオで一度きれいに閉じた作品だが、この2つのシナリオは最後までなん…

未来の自分が悔しがるために

書いておこう。長生きできたとしたら孤独老人になっているだろう未来の自分を糾弾(?)するために。最近は一つ作品をプレイするたびにエロゲーをめぐる感慨に浸るという、エロゲーマーとして末期的な症状を呈してきている自分が、この先こんなスタンスをいつ…

明日の君と逢うために:里佳

一ヒロインのルートとしてはシナリオが破綻している印象。里佳のテーマはりんや咲との物語に書き尽くされてしまっていて、その間主人公は聞き手あるいは傍観者に過ぎない。中に入っていけなかったのに、りんや咲との物語が終わったらいきなりくっついてしま…

明日の君と逢うために:明日香

神隠しというのは割りと日本(アジア?)特有の現象らしくて、小説とかでもあまり読んだことがない。もちろん、子供が異世界に行って帰ってくるという話ならいくらでもあるけど、それを「神」に「隠された」ためとするという見方があまりないということ。キリスト…

明日の君と逢うために:あさひ

かけあいがいまいちで話もなかなか盛り上がらないのでどうしようかと思っていたら、設定に仕掛けあったようで、そのまま肝心なところは設定というか物語外の部分に投げたまま終わってしまった。物語としては中途半端印象で、それを想像力で補うかどうかは読…

明日の君と逢うために:舞

舞のモノローグはない。舞はツインテールの強気なヒロインでありながら、ことあるごとに自分が普通の女の子であることを強調する。舞にはトラウマ設定もない。 ここは御風島ではない。神風は吹かない。風通しがよいように思えるのは舞自身が吹かせている風の…

明日の君と逢うために:小夜

思わず感化されてジョギングした(三日坊主だと思うけど)。というのも小夜はプレイヤーである自分に近いところにいるから。表面的な設定では、孤高(独りぼっち)、口が悪いせいで人を遠ざける、不健康な食生活、目が悪いなど、健全な社会生活を送る気のない生…

明日の君と逢うために:瑠璃子

久々に(主に視覚的に)新しい感覚の作品。出たのは2007年らしいけど、いつの間にか世間のエロゲーは新しくなっていたようで、ゲームを進めながらいろいろ新鮮な感覚を味わった。まずキャラデザが新鮮。絵を形容する言葉をあまり知らないので何といったらいい…

亡霊

井上靖の『西域物語』を読む → 久々に朱のサントラを聴いて懐かしむ → ねこねこソフトの作品の雰囲気が恋しくなる → 一気にスカーレット、レコンキスタ、そらいろ、ぐらタン、ファンディスク3を買ってくる。ついでに、明日の君と逢うためにと川本人形劇『死…

エクリチュールの英雄時代 〜定金伸治『四方世界の王5』〜

四方世界の王5 荒ぶる20(エーシュラ)の太陽と変異 (講談社BOX)作者: 定金伸治,記伊孝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (14件) を見る 西尾維新の『猫物語(黒)』(asi…

十文字青『萌神』とか…ガス欠

萌神 (一迅社文庫)作者: 十文字青,ま@や出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2010/07/17メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 32回この商品を含むブログ (18件) を見る この人の小説を読むのはぷりるんと絶望同盟に続いて3作目。タイトルがすっきりしているのでな…