2007-01-01から1年間の記事一覧

佐藤友哉『フリッカー式』

(講談社文庫)" title="フリッカー式 (講談社文庫)">フリッカー式 (講談社文庫)作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/03/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (94件) を見る 勢いはあるけど文章の密度が足りない。言…

シーンのつなぎ方と雰囲気

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笛子シナリオ1周目は、やはり最後まで何やらよく分からない。というか他のヒロインの1周目とは違って、あまり完成させようとはせずに前置きっぽい段階で終えているのかな。1周目では都市伝説的な雰囲気で引っ張っておいて、最後は矛盾する展開とスパイと…

笛子シナリオの流れを追いながら

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笛子はキャラクターが曖昧だから(一般人に近い)、キャラよりもそれを取り巻く環境のほうに目がいくかも。家では千鳥のねっとりと張り詰めた視線に縛られて息を潜める忍にとって、工場での時間は錆色に見える穏やかで心地よいものだそうだ。錆色。ちょっと…

その割には最近ペース落ちてる

それから先週は、あるシナリオライターの方と手紙をやり取りする機会を得た(どうもありがとうございました!)。改めて言うことでもないが、僕のように受け身なプレイヤーとは違って、作者の方はヒロインに対する思い入れが1段も2段も深い。なにしろ付き合…

絵。妄言ぐるぐる。

先週はニコニコ動画で「デジ絵の文法」を見ていた。詩は韻律や語彙のニュアンスや文学史的な背景の研究によって作品そのものを膨らますことができるけど、絵画の場合はどうなのだろうか。言葉は二次的な記号体系で、絵は一時的な記号体系である(っていって…

ヴォローネジ・アニメフェスティバル(動画)

http://community.livejournal.com/ru_anime/584391.html ロシアの大手民法チャンネルNTVのレポート。ヴォローネジ市のアニメフェスティバルは毎年5月の連休の頃に開催される、ロシア最大らしいフェスティバル。「にゃー」とかみんなで叫んでいる(ロシア語…

君が望む永遠 Special Fandisk (65)

やっとタイトルの意味を実感。本編のほうの感想とごっちゃです。 孝之はしつこい。誠意を見せろとかしつこく迫ってくる人情派タイプで、現実にいたらこういう距離感は暑苦しいだろうだろうけど、でも女の子には信頼されそうだしもてるかもしれない。自分がも…

イマをちょこっと再プレイ

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ニコニコ動画で最果てのイマのプレイ動画を見てしまい、久々にイマ起動。あずさルートの1週目が終わった。初回プレイと違ってがっつかずに読めるのがいい。CGも改めて見ても神がかっている。エロゲーの2周目をするなんてかなり不毛なことかもしれないが、こ…

屠殺の園 (70)

屠殺の園出版社/メーカー: カティア発売日: 2007/04/27メディア: CD-ROM クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 水仙花のあとにどんな作品を作れるのだろうかと気になっていたのだけど・・・正直、あまり変わっていませんね。元長氏が雌伏中で他に…

さがる

こんな話の後で書くのも後ろめたいが、せっかくの休日だしあっさりとついでに書いておこう。 智代アフターのストレートな感想を発見:http://xgn.mine.nu/~ranbukai/tomoyo.htm 智代アフターをやって、半ひきこもり生活から脱却して就職するエネルギーをもら…

おっくせんまん!

ちょっと暗い話(いつも暗いが)。昨日はニコニコ動画オールスターとその元動画を見るのに一日使ってしまったが、その中でも特に印象に残ったのが「ロックマン2 おっくせんまん!(Version ゴム)」。思えば、兄弟でロックマン2をやっていた頃が一番幸せだっ…

シンクレティズム

桜庭一樹という作家は前からいろんなところで名前を聞いて気になってはいたけど、ふっと何かのついでの思い出して本を探してみてもなかなか見つからず、そもそもなに文庫で出ているのかも分からず、同じくなかなかタイミングの合わない佐藤友哉のように、結…

カルタグラ (60)

やっぱ探偵物は合わないなあ。民俗学系かと思ったけどそういうのは全然なく、平凡以下な探偵物のシナリオ。昼下がりのテレビドラマとかでやってそうな。絵と音楽と声とHのおかげで何とか最後まで進められた。 井村屋ほのかさんがこんなところに出ていて嬉し…

雑記

絵や声や音楽についての感想を書くのは難しい、用語とか知らないし、ということをまた思い知らされた。もっとじっくり考えてたり勉強したりしてから書けば少しはマシになるのかもしれないが、今の自分の実力では難しい。ヒロインに萌えた場合の感想の書き方…

誰の自慰?

http://valkorn.livejournal.com/413672.html 脳の変調を訴えたり悪態をついている人も多いようだけど、ソローキンを通過したロシア人には笑って済ませられているようです。このブログの中の人は今度の連休のヴォローネジ・アニメフェスティバルでも近年の秋…

沙耶の唄 (60)

マンガっぽい感じだった。展開が設定から導き出されるそのまんま過ぎて、こっちが翻弄されたり唸らされたり感情移入したりする暇がないってのは、やはりボリュームが少なくてシナリオが駆け足になっちゃってるからだろうか。沙耶と対話しながらその世界に引…

気づいたら今週もエロゲー三昧な週末

さすがにやばい気がする・・・。最近はエッチシーンでウッっとなったときに、ふわりと力が抜けて、気が遠くなりかけることがよくある。ずいぶんのめり込んじゃってるなあ。 廉価版の出たカルタグラをプレイ開始。・・・地雷だったかも・・・。絵と音楽と声ばか…

planetarian追記

評価を変えます。またkeyの軍門に下ってしまった。月森さんのレビュー(http://d.hatena.ne.jp/tsukimori/20060430/p1)を読んだことと、初回版付録の小説の「星の人/系譜」の章をネットで見つけて読めたことが大きいです。 つまり、チンプだのセンチだのの…

Розовый, переходящий в прозрачность

エロゲーはいいよ、やはり。心が満たされる・・・。一週間働けるのは週末にエロゲーをできるから・・・。今週はずっとお預けだったので、そのありがたさが身に沁みた。 アトリエDの個室病室を始めた。童顔、おっぱい、おっとりしたお姉さん、北海道弁。甘い…

抜きゲー同時並行何本目

アトリエかぐやの人妻コスプレ喫茶2開始。これはまあ言い訳できない煩悩全開の抜きゲー。それでも言い訳すると、瀬里奈のあのエロくて綺麗な絵で何かハッピーなゲームがほしい → これはそういえば「かぐやの割にはシナリオがんばってる作品」らしい → kagami…

planetarian (75)

永遠の世界や幻想世界がないKeyだからか、テンション低めなだらだらした感想になりました。堪能したし共感もしましたが。 題材の選び方はけっこう親近感わくんだけど(宮澤賢治の歌とかずるいよな・・・)、期待していたほどすごくはないなあという感想。星…

びんちょうタン弐巻

びんちょうタン(2) BLADE COMICS作者: 江草天仁出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2007/03/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (39件) を見る イントロダクション的な話が多かった1巻とは違い、けっこう乗ってきて、…

ラノベ片思い

DDD 1 (講談社BOX)作者: 奈須きのこ,こやまひろかず出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 117回この商品を含むブログ (418件) を見る 奈須きのこ氏の作品は、Fate/stay nightの体験版をやって、あとはアニメを見て…

フロレアール (70)

florealってフランス共和暦4月20日から5月19日までの「花月」のことなのだそうで。手元に仏和辞典もなかったし、バカなので「流れ出す現実」みたいな感じの造語なのかなあと思っていました。恥ずかしい。どちらもそれなりに合っているのでまあいいけど(OHP…

わからない

先日亡くなったボードリヤールの『象徴交換と死』、何年も前に買って読みさして放っておいたのを、引っ張り出してきて読んでみたけど、何だかよく分からなくなっていて悲しかった。何度も途中で眠ってしまった。フロレアールの主人公も読んでいるらしいけど…

AYAME (70)

和風でエロくて安くて絵が綺麗ということで、気軽に手を出せる手堅い作品。実際にやってみると、声がこれまた綺麗でよかった(逢川奈々さん)。 まず不満点。立ち絵の着物がちょっと変。着物を普通に着ても、肌の露出が少なく体の線も出ないので、何とかしな…

ねがぽじファンディスク (50)

こっちはまあオマケ程度ってことで。マージャン興味ないし。透を語り手に置くのはどうもよくない。荷が重過ぎるし、テキストもややしらけ気味。「too late」は割とよかった。周りの世界は相変わらずでも、二人はとてもさわやかで。

ねがぽじ (75)

(ネタバレ注意) 攻略順を間違えたせいで印象が散漫に。香澄シナリオを最後にやるか、香澄シナリオしかやらないのがよかった。残りの二つも悪くないのでもったいないが。 初めの印象からすると意表を突かれまくりな話で、不思議なバランスとムラと疾走感が…

論じてほしかったこと −東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』−

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/03/16メディア: 新書購入: 34人 クリック: 461回この商品を含むブログ (462件) を見る 僕をエロゲーマーにしたきっかけの一つである動…

谷川流『絶望系 閉じられた世界』

絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)作者: 谷川流,G・むにょ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/04メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 637回この商品を含むブログ (245件) を見る またもや言葉そのものでは魅せることのできない作家。ハルヒ…